違う！ (ページ4)

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少女4人ページ4

『あちい。』

〈あちぃねぇ〜〉

ナナは何かすることがあるとどこかに消えてしまった。

残念ながら私は授業だ

『あ〜……』

あつすぎて溶ける…
ふと外を見ると鳩が10羽並んでこちらを見ている。

『なんかさ、』〈んえ？〉

外を見ながらポツリと呟く

『あそこに鳩いるけど、実は鳩も私達を授業の一環で見てたりするのかな…？』

薄いカーテンの影のおかげで、その姿を確認する事ができた。

一つに結んだ髪をくるくると弄ったり三つ編みにして見たり、指に巻き付けてみたり。

髪をいじりながら外をじっと見ていた。

クルッポークルッポー

鳩が私達を監視しているとして、彼らは一体何をしようとしているのだろう。

人類を侵略か？
それとも滅びに一斉に足を運ぶ私達を見て嘲笑っているのか

一匹の鳩と目が合ったような気がした。

「おい！」

〈A！！〉

『あっ…』

バサバサバサ

ぐっ…と頬杖ついてた方の手を引っ張られ
それに全体重をかけていた頭は顎から勢い良く落ちていく。

それを合図にみんなが一斉に笑い始める。

「おい！(名字)！外ばかり見て…」

クスクスと小さい声で笑い出す女子たち。
男子が、私を庇うように屁理屈で先生に立ち向かう。

それに便乗するナナ

いつの間にかナナは
空いた席に座り、まるで自分は学生ですよとでも言いたそうな格好で座るのだった

性格や容姿が正反対でも、こんな所が似るなんて…
やっぱりどこかで親友を思っているんだなとしみじみ思う。

引越し先では仲良くしてるのかなぁ…
いいなぁ…二人とも近いところに引っ越して行って…

私だけ独りぼっちだ

なんて考えてまた、生徒に散々いじられた先生に注意される。

その場は穏便に住んだが

並んでいた鳩は全て飛んでいってしまった。