episode.06 ページ6
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ふと目を開けると。
そこは、いつかも見た、暗い一本道。
…あの日と同じ夢。
そしてあのときと同じく、雪が降っている。
ということは、もしかしたら…
その一本道を少し進んでいくと、薄暗い道に、黒っぽい背中が見えた。
「やっぱり…」
こちらを振り返ったその人は、私と目が合うと少し驚いたような顔をした。
この前はぼんやりしていてよく見えなかったけど…
今日は、彼の顔が前よりハッキリ見える。
もう一度、周りを見渡してみて、気がついた。
道の端に…雪とは違う、白くてぼんやりした光が点々と続いている。
あれは何かな…
「あの。」
「え、あ、はい！」
彼の方から声をかけてきて。
振り返って目を合わせると、改めて彼の背の高さがわかる。
「どこかで、会ったことありましたっけ。」
「たぶん…ないと思います。」
私は、そう答えた。
一度会っていたら、きっと忘れないと思うし…
「そうですよね。」
あまりにも短い会話が一瞬途切れる。
「…名前、なんて言うんすか。」
「あ、え…と、A…です。」
私の答えに、何か考えるように黙り込む。
「あの、貴方は？」
「…俺は、
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作者名：みるくかぷちーの | 作成日時：2021年11月25日 20時
