俺らの妹は血が繋がってないのでなんでもやりたい放題だよな【おそ松さん】

第26話 ページ27

｢んー、完全復活！｣



一晩寝たら体がすごくスッキリした、もしかしたら寝不足で体調を崩していたのかもしれない
そう考えながら心配をかけてしまった兄達の元へ向かう


｢兄さん達〜、…って、まだ寝てるか｣



ぐっすりと眠っていた5人の成人済み男性たち…
ん？5人？あれ、おそ松兄さんがいない
リビングで水でも飲んでいるのかと思っていると『結衣〜』と、甘ったるい声を出しながら抱きついてきた



｢おそ松兄さんどしたの、昨日飲みすぎた？お酒臭いよ｣



｢あー、そうかも｣


私の肩に顔を埋めながらため息をつく兄さん
兄さん達の寝室開けっ放しだから話があるならここ閉めたいんだけど…
そう思いながらも動けない状態のため諦める



｢お兄ちゃんね、今まで皆の妹だったお前を独占されたくないわけよ｣



｢え？｣



｢つか皆の妹って何、俺の妹だわ｣



｢ちょ、兄さん？｣



おそ松兄さんはより一層強く抱き締めた
そして目の前で寝ている兄さん達には聞こえないくらいの声の大きさで『カラ松なんかより俺の方がよっぽどお前のこと好きだから』と、耳元で囁いてきた


その言葉を聞いた途端私はとても恥ずかしくなってしまった



｢昨日の見てたの…？｣



｢耳真っ赤にしちゃって、かーわい｣



私の質問にはこたえず、ひたすら私頭を撫でたり首筋に顔を近づけたりと、おそ松兄さんは好き放題やっている



｢兄さん、髪くすぐった…てかほかの兄さん達起きちゃう｣



｢じゃあお前の部屋でも行く？｣



｢ば、何言ってんの！？｣



｢はい静かに静かに、結衣ちゃんはいい子だからお兄ちゃんに協力してくれるよね｣



｢…っ、それとこれとは話が｣



｢カラ松は部屋に入れてるのに｣



｢ぁ｣



｢俺はだめなの…？｣




ふとおそ松兄さんの顔を見ると、悲しそうにしながらも、顔が真っ赤でとても可愛かった
けど、やはり大人の男の人だ、少し色気がやばい




｢おそ松兄さん…私学校行かなきゃ、手、はなして｣



｢今日は昨日の熱でしんぱいだからお前を休みにするって母さん言ってた｣



お母さぁぁぁん！！
くそこんな時に限って！！まじかまじかまじか！
さぁどうしよう…このまま見つかってもえらいこっちゃになりそうだし…




｢ねぇ、兄ちゃんといいこと、しよ？｣



｢や、その｣








｢何してんの｣








布団から声が聞こえ私とおそ松兄さんはいっせいにその人物を見た




｢チョロ松…｣

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