33話 「心を開いてほしい」 ページ33
no side
十四松「もしかして、みゆきちゃん…。その人のこと、好きなの?」
みゆき「えっ…」
十四松の一言で静かになった。
みゆき「うん。優しくて楽しませてくれるいい人だと思ってたの。でも、その人が友達とあんなことを話してるのを知った時はすごくショックだったの…」
チョロ松「みゆきさん…」
みゆき「高校は1学年1クラスでクラス替えがなくて、顔を合わせるのがつらかったの。誰かに相談したら絶対迷惑だし、面倒な奴だって思われるのが怖かったの…」
みゆきは涙を流した。
おそ松「誰も迷惑だなんて思ってないよ」
みゆき「えっ?」
おそ松「言ったじゃん。“全部受け入れる”って…」
みゆき「あ…」
おそ松「いつも、お父さんとお母さんのためにご飯を作って…。すごくいい子じゃん!」
おそ松は笑顔で言った。
一松「…こんな奥さんがいたら嬉しいだろうね〜…。カラ松〜…。あはははっ…」
一松は不敵な笑みを浮かべた。
電話口:カラ松「えっ」
チョロ松「カラ松!?」
一松の一言で静かになったと同時にトド松のスマートフォンを拾って全員の前に見せた。
トド松のスマートフォンの画面には『カラ松兄さん』と表示されていて、スピーカーオンの状態になっていた。
一松「…トッティ、スマホをスピーカーオンにしてカラ松にも聞こえるようにしてたでしょ」
一松&トド松以外「ええーっ!?」
トド松「ごめんなさい!カラ松兄さんだけがみゆきちゃんの事情を知らないってことにはしたくなかったんだ…」
電話口:カラ松「みゆきちゃん」
---------------
みゆきside
電話口:カラ松「この世界に来る前から、ずっと寂しくて怖い思いをして来たんだな…。でも、俺や他の兄弟達にも心を開いてほしい。みんな、みゆきちゃんのことをもっと知りたいんだよ…」
(カラ松…。)
十四松「これからもいっぱいお話しようよ、みゆきちゃん」
十四松は笑顔で言った。
みゆき「うん、そうだね」
トド松「ところでカラ松兄さん、いつ退院なの?」
電話口:カラ松「フッ、聞きたいか?実は…」
一松「…退院しなくていいよ」
電話口:カラ松「えっ…」
みゆき「一松!!…っていうか、そもそもあなた達があんなことしなければカラ松が入院しなくて済んだんだよ!?わかってるの!?」
みゆき以外「は、はい…。ごめんなさい…」
みゆき「カラ松の退院、明後日だよ…」
私は気が遠くなってしまった。
トド松「えっ、みゆきちゃん!みゆきちゃん!!」
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よっちー(プロフ) - 黒バイさん» そうです。その通りです。(笑) (2017年10月29日 19時) (レス) id: 5c2aba33ec (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ - アニメの声優さん中村悠一さんと沢城みゆきさんですか?主人公の名前の (2017年10月29日 19時) (レス) id: e0c016b9ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっちー | 作成日時:2016年8月9日 10時