絆-おそ松さんの世界にトリップ-

28話　この気持ちは何？ ページ28

みゆきside

看護師「カラ松さん。朝ご飯をきちんと食べなかった分、お昼ご飯はきっちり食べてくださいね」
カラ松「は、はい…」

(さっき、カラ松のお腹が鳴ったのはそういうことだったんだ…。)

看護師「では、何かあったら呼んでくださいね。失礼します」
お母さん「ありがとうございます」

看護師さんは病室を出た。

お母さん「それじゃあ、お昼にしましょうか」

お母さんはおにぎり2個とペットボトルのお茶を袋から出した。

お母さん「みゆきちゃん、シーチキンと鮭のおにぎりでよかったかしら？」
みゆき「うん、ありがとう！」

私はお母さんからおにぎり2個とペットボトルのお茶を受け取った。

みゆき「いただきまーす」

私は鮭のおにぎりのフィルムを剥き始めた。

カラ松「いただきます」
みゆき「…って、カラ松。今食べるの？もう食べてるのかと思ったよ」
カラ松「ん？ああ。一人で先に食べるのは、しゃくだからな」

カラ松はご飯を食べ始めた。

(あれ…？なんだろう…。この気持ち…。)

お母さん「いただきます」
みゆき「お母さんは何のおにぎりにしたの？」
お母さん「おかかと梅干しのおにぎりよ」

お母さんは梅干しのおにぎりのフィルムを剥き始めた。

カラ松「みゆきちゃん、どうかしたか？」
みゆき「えっ、なんでもないよ」

私は黙っておにぎりを食べ始めた。

(なんか変…。ドキドキする…。)

お母さんはおにぎりを食べ始めた。
私は1個目のおにぎりを食べ終えて、お茶を開けて飲んだ。

みゆき「はぁ…」

そして2個目のおにぎりのフィルムを剥き始めて食べた。

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カラ松side

さっきから、みゆきちゃんの様子がおかしい。
目が合ってもすぐに逸らされる。

みゆき「ご馳走様でした」

みゆきちゃんは立ち上がり、食べ終えたおにぎりのフィルムをゴミ箱に捨てた。
その後、何も言わずにドアを開けて病室を出た。

お母さん「ご馳走様」
カラ松「母さん、みゆきちゃんの所に行って来る！ご馳走様」

俺は病室を出ると、みゆきちゃんは病室の外で泣いていた。

カラ松「みゆきちゃん…」

俺は病室のドアを開けたままにして母さんの所に行った。

カラ松「母さん！」
お母さん「どうしたの？」

母さんは食べ終えたおにぎりのフィルムをゴミ箱に捨てたところだった。

カラ松「みゆきちゃん、今日は俺に一生懸命話をしてくれたんだ…。来客もあって色々と疲れたみたいだし、連れて帰ってほしいんだ」
お母さん「えっ？」

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