ポムフィオーレにいるお兄さん2

69話 ページ19

私とデイヴィス先生が恋人同士になって2週間経った。


私が噛み痕に気づかなくて、いろんな人にみられていたらしいね。


多分、もうみんなにバレてしまっている。


その後ルークがずっとストーキングしてきて大変だったよ。


『こんにちは、デイヴィス先生。』


部活へ向かう途中、デイヴィス先生が壁に寄りかかって目を閉じていたので話しかけてみた。


でも、話しかけたら目を開けてこちらを向いてくれた。


ここは人通りが少ないから、呼び方も気にしなくていいから楽だね。


「…あぁ。」


元気がないね。


『どうしたんですか、すごく静かですけど。』


話しかけても、目線を逸らして何も言わない。


「なぁ、何故俺の恋人になったんだ？」


そう言われても…


「…ほら、言えないだろ。お前は俺に同情しただけだ。」


同情…


そんなつもりじゃなかったのだけど…


「お前が本当に好きな人を見つけられるように、別れた方がいいと思う。」


でも、デイヴィス先生は泣きそうなのに何故そんなことを？


「A、俺と…別れてくれ。」

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