大広間に集まって ページ8
場所は変わって、翌日の昼近く。
スタスタ…
「そういえば、信長様が今日はあの少女に話を聞く場を設けるとか言っていたわね。…本当にやるのかしら?」
「どうでしょう、あの方は気まぐれですから。…でも、もしやるとしたら反対です。…武将ならまだしも、姫様が同席するなんて危険です。」
「…陽、心配かけるわね。」
「もう、心配をかけて欲しいとは思いましたが、今私はその言葉を、後悔しております。……はぁ…。」
今、陽と安土城の廊下を歩いている。
昨日のことを陽に話したら、すごく心配された。
お怪我は無いですかとか変な輩は居ませんでしたかとか色々。
今朝から聞かれすぎて本当に疲れている。
まあ心配を掛けてしまったし、仕方が無い。
大人しく聞いていた方がいいと思って、さっきまで陽のお説教を聞いていた。
…正直、いい加減診療所を始めたいのだが、信長様が貴様も手伝えとあの場で言ってしまったせいで、この問題から抜け出す事ができない。
…あの時、聞かなければよかったと今は後悔している最中だ。
「…陽、そんな事言わないで。私は、あの言葉が凄く嬉しかったんだから。」
「…ゔぅ、そ、そんな言葉にいつまでも騙されませんからね!今回だけですよ、今回だけです!」
陽は拗ねた顔をして此方を見てきた。
流石に申し訳ない事をしたかなと思いながらも、信長様の事だからまたどっかに連れて行かれて陽が怒る様が目に浮かんだので黙っている事にした。
「姫様、いらっしゃいましたか。」
「ええ、お取りつぎして。」
「畏まりました。」
外で控えている女中の子に声を掛けて襖を開ける。
其処にはズラッと安土の武将が全員集合している様で、圧巻だった。
何処か空いている席はないかと探していると、家康さんの隣の席が空いていた。
其処が空いているということはやはり…。
……その隣では政宗さんがニコニコと笑っていた。
「…よお、旅はどうだった?楽しめたか?」
「…一日でとんぼ返りしてきた人にそれ聞きます?」
「わりぃ、わりぃってそんなに睨むなよ。悪気はねぇーぜ?」
「…どうでしょうかねぇ?」
政宗さんとニコニコしながら話を進めていると、不機嫌そうな声が隣からした。
「…ちょっと、隣に座るなら、まず挨拶しないの?常識でしょ?」
家康さんが苛立ちながら聞いてきた。
見た感じ、少しだけ拗ねているみたいだ。
「ふふっ…先程も挨拶しましたよ。」
「…それは、それだから。」
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こんぶん(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまってすみません!今は少し忙しいですが、できるだけ更新していきたいと思うので、今後もこの作品を宜しくお願いします! (2021年2月18日 20時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - Okamotonori0831さん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまってすみません!なるべく、更新出来たらなと思っているので今後もこの作品を宜しくお願いしますね! (2021年2月18日 20時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 忙しいかもしれないけど頑張ってください! (2020年10月18日 19時) (レス) id: a8cbe2003c (このIDを非表示/違反報告)
Okamotonori0831(プロフ) - 良ければ、また更新して欲しいです!!とても面白いく、他にない感じで、私はイケメン戦国と鬼滅の刃どちらも大好きなので!!これからも頑張ってください(●´ω`●) (2020年10月18日 17時) (レス) id: c16ce53743 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - りこさん、コメントありがとうございます!最近忙しくて更新が遅くなるかもしれませんが頑張っていきます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぶん | 作成日時:2020年8月23日 20時