一人で戦っていたあの時 ページ3
私は驚いて見ていた三人に微笑んだ。
すると、信長様が突然笑い始め、秀吉さんが怒り出した。
…炭明君がずっと目を輝かせて此方を見てくる。
凄くいたたまれない気持ちです。
「クックックっ…しのぶ、良くやった褒美をやろう。」
信長様が愉快そうにしながら私の下にやって来た、秀吉さんと炭明君も近くに来た。
「…うーん、じゃあ診療所の設備の増加をお願いしますね。」
「…クックッ…よかろう、好きなだけ申せ。」
そう言うと、とても愉快そうにに笑った彼。
そんな中、今にも火山が噴火しそうな人がいた。
予想通りの人である。
「…し〜の〜ぶ〜!…お前なぁ…!」
かなり怒ってらっしゃる秀吉さんがいた。
…そんなに怒られるようなことしただろうか?
私が苦笑いで彼を見つめていると、呆れたような視線を向けてきた。
「…………怪我はしてないか?」
「ええ…まあ。攻撃を避けてばかりでしたし。ふふっ…秀吉さんと出会った時もそうだったでしょう?」
そう言うと彼は呻き声をあげ、今度は肩を落として話しだした。
「…本当にお前は口が達者だなぁ…。あのなぁ…俺が言いたいのは、一人で突っ込むなって事だ。」
「…!」
突然の言葉に私は理解が追い付かなかった。
…そうでした、此処はもうあの場所では無い。
ずっと、最前線を駆ける事が私の役割だと思ってましたから。
一人で戦う事が癖になっていました。
私は、彼の言葉になんて反応すればいいのかわからなかった。
困ったような顔を向けると、彼は優しく微笑んだ。
「そんな顔するなって…。ただ、笑って心配掛けましたっていつもみたいに笑っていればいい。あんまり無理するなよ?お前は何か放っておけない。」
そう言って彼は私の頭を撫でた。
それが何故だがくすぐったくて、私は彼の手を払ってしまった。
「……何でもかんでも独りでやろうとするな。ちゃんと、周りに頼れ。…だから、そんな困ったように笑うな。」
「そ、そうですよ、秀吉様の言うとおりです!…俺は今回役に立たなくて駄目だったと思いますけれど、次はちゃんと役に立ってみせます!…だから、そんな顔をなさらないで下さい。」
私はこの時、いつもの様に笑えていない事に気づいた。
あの、炭明君も気付いてしまうのならきっとひどい顔をしているのだろうと思う。
姉を真似たくせに、なんて体たらくだ。
本当に情けない。
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こんぶん(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまってすみません!今は少し忙しいですが、できるだけ更新していきたいと思うので、今後もこの作品を宜しくお願いします! (2021年2月18日 20時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - Okamotonori0831さん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまってすみません!なるべく、更新出来たらなと思っているので今後もこの作品を宜しくお願いしますね! (2021年2月18日 20時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 忙しいかもしれないけど頑張ってください! (2020年10月18日 19時) (レス) id: a8cbe2003c (このIDを非表示/違反報告)
Okamotonori0831(プロフ) - 良ければ、また更新して欲しいです!!とても面白いく、他にない感じで、私はイケメン戦国と鬼滅の刃どちらも大好きなので!!これからも頑張ってください(●´ω`●) (2020年10月18日 17時) (レス) id: c16ce53743 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - りこさん、コメントありがとうございます!最近忙しくて更新が遅くなるかもしれませんが頑張っていきます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぶん | 作成日時:2020年8月23日 20時