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異論を唱えて ページ11

「…しのぶの時は御館様を助けてもらったので疑いきれませんでした。ですが、この者は最初から御館様に攻撃しました。…今すぐ、始末するべきです。」

秀吉さんが鋭い目で少女を見つめながら自身の刀に手をかけた。

他の皆さんも意見は一致のようで全く動いていないのは信長様、光秀さん、そして私だ。



「…待って下さい。彼女に聞きたいことがあります。」

私は背筋が凍るような状況で手を挙げて、発言した。

皆さんの視線が一斉に此方に向くので少し辛い。



「…はい、答えられる範囲でどうぞ。」

「分かりました。…あなたは私達を殺すつもりは無かった、違いますか?」

私のこの質問に一番驚いたのは秀吉さんだった。

「…はぁ?しのぶ、お前何を言っているのか分かっているのか?お前が一番戦っていただろうに。」

彼が心底不思議そうな顔で私を見てきた。

少女の方を見ると、目を開けたり閉じたりして、パチパチと効果音が付きそうだ。

…此れも、驚いているのでしょうけれど、何か変です。

誰かを思い出します。

「…どうして、そう思うんですか?私はあなたに、攻撃を仕掛けたのに。」

少女は不思議そうな顔をしてこちらを見てきた。

私はニッコリと笑って彼女に返した。




「ふふっ…戦っていると分かるんですよ。相手が何を考えているかとか、色々。…皆さん、信じられないかもしれませんけれど私が今ここで五体満足でいることが何よりの証拠だと思いません?…何せ、あの鋼牙を前にして、誰一人欠けることが無かったんですから。それに、私は力のある相手が一番苦手なんです。そもそも、勝てる訳が無いんですよ。特に、無傷でなんて。」

私の言葉を聞いて皆さんが、ハッとした顔をする。

そんな中、信長様は愉快そうに口元を上げた。

「…なるほどな。確かに、一利ある。異論はあるか猿?」

「…………………………いえ、申し訳ありません、御館様。」

信長様はチラリと秀吉さんを見た。

秀吉さんはブツブツと何かを呟いて、ため息を付くとそう言ってどっかりと席に戻った。

それを見た人達もため息を付きながらも、席に戻って行った。

それを見ていた少女は目をぱちくりさせて聞いてきた。





「…信じるのですか?」

「いや、お前の事は全く。」

秀吉さんが即答する。

それを隣で三成君が宥めている。

「お前の事は信じていない、でもしのぶが言っているからな。だから、刀を収めた。」

豹変→←二択の質問



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こんぶん(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまってすみません!今は少し忙しいですが、できるだけ更新していきたいと思うので、今後もこの作品を宜しくお願いします! (2021年2月18日 20時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - Okamotonori0831さん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまってすみません!なるべく、更新出来たらなと思っているので今後もこの作品を宜しくお願いしますね! (2021年2月18日 20時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 忙しいかもしれないけど頑張ってください! (2020年10月18日 19時) (レス) id: a8cbe2003c (このIDを非表示/違反報告)
Okamotonori0831(プロフ) - 良ければ、また更新して欲しいです!!とても面白いく、他にない感じで、私はイケメン戦国と鬼滅の刃どちらも大好きなので!!これからも頑張ってください(●´ω`●) (2020年10月18日 17時) (レス) id: c16ce53743 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - りこさん、コメントありがとうございます!最近忙しくて更新が遅くなるかもしれませんが頑張っていきます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぶん | 作成日時:2020年8月23日 20時

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