三十八話 一年生 ページ39
あ「君たち、大丈夫だった?」
しん「わぁっ!?誰?」
きり「あ、先輩!」
乱「あ!落とし穴の時の!」
しん「え?二人とも知り合い?」
そっか、しんべヱとは初対面か
きり「知り合いっていうか
編入生で、ちょっと前に
図書委員会に入った先輩」
乱「私は、落とし穴に落ちた時に
助けてもらったの」
あ「A Aです
それより、三人とも怪我はない?」
乱「はい!
先輩が助けてくれたおかげで!」
あ「ならいいんだ
また、あいつらに会うかもしれないから
私と一緒に学園に帰ろうか」
きり「はい!
ありがとうございます!」
何はともあれ
この子達が無事でよかったよ
乱「昨日はありがとうございました!」
しん「先輩は、B定食なんですか?
美味しいですよね〜!麻婆豆腐!」
庄「先輩、昨日は乱太郎達を助けてくれて
ありがとうございました
学級委員長として、お礼を言わせてもらいます」
喜「先輩!なめくじさんは好きですか〜?」
兵「先輩は絡繰って好きですか?」
夢「僕たち、絡繰を作ってるんです〜!」
伊「先輩、お隣いいですか?」
あ「……」
何故だろう
一年生は組が私の周りに沢山いる
しかも質問付きで
あ(可愛いけど、流石に戸惑う)
鉢「よぉ、編入生
今朝はすごい人だかりだったな」
あ「!…鉢屋先輩、こんにちは」
鉢「戸惑っているみたいだな
面白い顔をしているぞ」
あ「はい、ぶっちゃけ
なんでいきなり私の所に来たのか分からなくて」
鉢「おいおい、調子崩れてるぞ
…しょうがないな
憧れの私が教えてやろう」
あ「え、なんでそれ知ってるんですか」
鉢「…まぁ、気にするな」
やっぱりあの時の雷蔵は三郎だったのか
すごく恥ずかしいんですが
鉢「お前が編入したことは
上級生にしか言われていないからな」
あ「え…何故ですか?」
鉢「さあな、それは知らん
直接学園長先生にでも聞いたらどうだ?」
三郎はそれだけ言うと行ってしまった
なんで、私のこと言ってないんだろう
いろいろ考えていたら
あ(あ、私三郎と普通に喋れた)
そんなことに気づいた
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作者名:教六 | 作成日時:2020年7月6日 21時