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三十六話 落とし穴 ページ37

「誰か〜、助けてくださ〜い…」


…すぐそこの穴の中から
乱太郎の声がする、落とし穴に落ちたのか
縄、持ってこよう




あ「よっ…と」

乱「!!縄だ!!」



あ「大丈夫だった?」

乱「はい!ありがとうございます!」


包帯を持っているし
保健委員の仕事の途中だったのかな
そろそろ、委員会終わる時間だけど

乱「えっと、先輩…ですか?」

あ「A Aだよ
五月のはじめに編入したんだ」

乱「あれ?そうなんですか
私、先生から聞いてないなぁ…」


え?そうなの
きり丸はともかく、乱太郎は覚えてそうだけど
まぁ、


あ「それより、委員会の途中なんじゃない?」

乱「あ、そうでした
A先輩、助けてくれてありがとうございます!」


乱太郎は包帯を抱きしめながら
保健室に向かって行った

また落ちなきゃいいけど…





滝「おはよう、A」

綾「おはよ〜」

あ「おはよう」


そういえば、昨日の落とし穴って
綾部くんのかな
目印、ついていたっけ?


あ「綾部くん
保健室の近くの落とし穴って
綾部くんが掘ったもの?」

綾「そうだけど、どうしたの?」

滝「落ちたのか?」

あ「いや、乱太郎が落ちていたんだけど
目印ついてなかった気がして」

綾「あ〜、そういえば
そこの穴は忘れていたかも」

滝「なに!?喜八郎!
穴を掘るのはそもそも危ないが
掘るにしても、目印はつけろと言ったろう!?」

綾「え〜、忘れてただけなのに〜」

滝「それがとても危ないと言っているんだ!
一年生が怪我でもしたらどうするんだ!」

綾「滝うるさい…」

滝「喜八郎!!」


叱られている
綾部くん、すごく睨んでるよ…



その日の休み時間は
綾部くんからの視線が痛かった

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作者名:教六 | 作成日時:2020年7月6日 21時

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