三十二話 トラウマ ページ33
斉「一回君と話してみたかったんだ〜
君の髪も気になっていたし!
今度触らせてよ〜!」
あ「はい、いいですよ」
斉「ありがとう!
あ、そろそろ授業始まるね
じゃあ髪、約束だよ〜」
あ「はい、また」
ゆるいな、可愛い
木「全員集まったな
では、先生が三人ずつ名前を呼ぶ
呼ばれた者は授業内容を書いた紙を受け取り
目的の場所に行き、任務を完了しなさい
では、綾部、…」
目的の場所って、やっぱり城かな
あんまり強くすぎない所がいいな
木「…立花仙蔵、鉢屋三郎、AA
立花、この紙を持って行きなさい」
立「わかりました」
うわぁ、味方が強い
というか、三郎と一緒だ 嬉しい
鉢「立花先輩、なんて書いてありました?」
立「…ニガクリタケ城の旗を取ってくる
蔵にある物でもいいらしい、楽勝だな」
鉢「どちらかと言うと、私達というより
Aの力試しに近いですね」
私的にはそんなことより
三郎が苗字呼んでくれたことが
気になるんですが、そうもいかないか
あ「えっと、では私が旗を取ってくるんですか?」
立「まぁ、そうなるな
手助けはするが、な」
鉢「そうしないと、私達の授業にならないからな」
あ「わかりました、頑張ります」
立「ああ、お前ならやれば出来るだろう
期待しているぞ」
その時
一瞬 息が止まった
頭の中で
仙蔵の声が鳴り響く
『やれば出来る』
『期待している』
冷や汗が噴き出してくる感覚
肌に触れるそよ風が熱い
呼吸がしにくい、苦しい
聞こえていなかった外の声が
「……、…?……」
聞こえてくる
鉢「……丈夫か?おーい、聞こえてるか?」
あ「…っ、すみま、せん
ぼぅっとしていました」
立「調子が悪いのか?
それなら私達が…」
あ「いえ、大丈夫です
平気です 出来ます、から」
立「…それならいいのだが」
鉢「そろそろ出発しましょう」
やれば出来ると、期待していると
言われたんだ、やり遂げなきゃ
失望させてしまう
ニガクリタケ城に向かっていても
動悸は治まらなかった
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作者名:教六 | 作成日時:2020年7月6日 21時