二十歳の冬。 ページ9
ただでさえノロノロな観覧車がより一層ノロノロに感じる…。
ミンス「友達…。」
「ん…?^^」
ミンス「オレと。まず、友達から…ならどうだろう?^^」
「………」
ミンス「…ぇ…?(笑)」
何か言わなきゃ…って思うのに、口がパクパクするだけで
声が出ない…。
ミンス「友達にもなりたくないタイプ…?オレ…(笑)」
「……ううん(汗)そんなことないっ。全然^^(汗)」
顔をブンブン振った。
ミンス「ほんと?!^^」
「…ぅ…ん…(汗)」
ミンス「ぁははは^^(笑)やった…♪」
「…ぁはは…^^(笑)」
目の前で、「友達から…なら…」って返事をしただけで、
目一杯、笑顔になったカレ…。
なんか…初めて…。
自分が女のコなんだ…って思った。
甘酸っぱくて…これぞ青春!っていう感じのエピソード…。
だけど結局、わたしとミンスが彼氏と彼女になることはなかった。
二人で帰ることもあったし、二人で映画にもスケートにも行った。
だけど、ドンヘとは関係ない何かを越えられないまま…。
受験に追われるわたしとミンス。
デビューに向けて慌しくなっていったドンヘ。
そして、将来に向かって別々の道を歩み始める準備を始めたわたしたちは
卒業の季節を迎えた。
ドンヘは、結局卒業する少し前にヘジンと別れた。
その時にはもう、僅かな期待でつなごうとするわたしはいなかった…。
卒業をする頃には、わたしの苦しくて切ない初恋もすっかり…
いい思い出になっていた…。
…気がする。
高校を卒業して、しばらくしてミンスは兵役に就いた。
その前日、わたしに会いに来てくれたミンスに「行ってらっしゃい^^」
と言葉をかけた。
何かを言いかけたミンスは、「やっぱりいいや…^^戻ってきたら話すね^^」
と言って、行ってしまった。
大学に入って忙しくするわたしには二年はあっと言う間で…。
だけど、何か嬉しいこと…ムカついたことを話せる…聞いてくれるミンスが
近くにいないことは、じわじわと寂しい気持ちを覚えていた…。
高校を卒業して約二年…。
兵役を終えたミンスのための食事会にドンヘは仕事で来られなかった。
その帰り道。
久しぶりに会うミンスはすっかり男の人!みたいになっていて、
昔よりも随分逞しくなったし、もっともっと頼りがいのある男の人になっていた。
ミンスが二年前にわたしに言いかけた言葉は
「オレたちそろそろ付き合わない?」だった。
それに「いいえ」と応える必要は無い気がした二十歳の冬。
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どんちゃん(プロフ) - 最高です♪この小説のファンになりました///更新頑張って下さいね! (2013年4月24日 2時) (レス) id: 140061aa42 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - もうきゅんきゅんです♪ すれ違いからのお互いをわかって同じ気持ちになれた 素敵です (2012年12月24日 6時) (レス) id: 709aae1201 (このIDを非表示/違反報告)
taimama(プロフ) - 幸せ過ぎます(^.^)梨子さんありがとう☆ (2012年12月21日 17時) (レス) id: 0a927acfca (このIDを非表示/違反報告)
ひょっくん(プロフ) - クリスマス+バラ+ドンへ=キュン死 (´ω`) (2012年12月21日 14時) (レス) id: abb7f299fb (このIDを非表示/違反報告)
みーな - やーん(//∇//)幸せ~♪ (2012年12月21日 14時) (レス) id: b178aed2c9 (このIDを非表示/違反報告)
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