first love...*Donghae...

願い事…。 ページ50

「ぁ…！」

「部屋の灯りが点くまでいるから…＾＾」
って言うさっきのドンヘの言葉を思い出して、ドンヘから見える部屋に走る。

灯りを点けて、窓から下を覗いたら…
ドンヘはもういなかった…。

「…うそつきー…(笑)」

たぶん…そんなことも忘れるくらい舞い上がってしまったのね…
きっと…(笑)

うん…そーゆーことにしよう…(笑)

リビングのテーブルに置かれた花束…。

今日の…ついさっきの出来事を頭の中で思い返す…。

突然真っ暗になった部屋に、大きな花束を抱えて現れたドンヘ…。

目の前跪いて、甘い声で歌って…
何度も…「愛してる」って言った…。

店を出て手を繋いで、車に乗って…キスをした…。

全部…夢みたい…。

昔見た夢…なんて、ゆうに超えていて…。

家に帰って一人になった今…、やっぱりこれは夢なんじゃないか…って
強く思う…。

「お花…花瓶ない…」

このバラが、明日も綺麗にこの部屋で咲いていたら…
これは…夢じゃない…。

家で一番大きなグラスにバラを移そうと花束を解いていたら…

小さな四角い箱がコロン…と出てきた…。

「………」

今まで…何度か手にしたことがある小さな箱に掛けられた華奢なリボン…。

恐る恐る解いて、ベロアの箱をパコ…と開けたら…

「…ぇ…(汗)」

華奢なチェーンに、わたしのイニシャルの小さなモチーフ…。
モチーフにこじんまり…だけどしっかり…キラキラ輝く石…、、、

「…(泣)」

うれし涙に濡れながら、涙でぼやぼやの視界の中、グラスにバラを挿していく…。

「…入らない…(泣)」

あと少し残したところですでにぎゅうぎゅうなグラス…。

「…もぉ〜…(泣)」

立ち上がってキッチンに行って、もう一つグラスを手に残りのバラを挿す…。

わたしは…もしかしたら明日、目を覚まさないかもしれない…。

一生分のシアワセを今夜、すべて使い切ってしまったような…
そんな気分…。

興奮したままベッドに入っても、体中がそわそわして眠れない…。

そこに…ドンヘから「家に着いたよ＾＾おやすみ＾＾愛してる＾＾」
のメッセージが来て、尚更そわそわに拍車をかける…。

明日の朝、ちゃんと目が覚めますように…。

そして、今日の出来事が夢ではなくて…

明日目を覚ましても、
ちゃんと…ドンヘの大切な人でありますように…。

もうとっくにクリスマスは終わって、新しい年を迎えているのに、
サンタさんにプレゼントをお願いする子供のようにベッドの中で祈った…。

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