犬系の後輩くんは、苺の王子！

嫉妬 ページ16

ゆめ「なんの話だったの？」


私がゆめちゃんのところに戻ると、そう聞かれた。


「なんか……莉犬くんと私はなんであんな仲良くしてるのかって聞かれたんだ。彼女、なんか怒ってるみたいだったよ」


ゆめ「そりゃ莉犬くんは、人気者だからさあ。その莉犬くんに、あんなにアタックされていたらああなるって」


「『ああ』って？」


ゆめ「いわゆる、嫉妬だよ。すっごい羨ましがられてるんだよ、Aちゃん。莉犬くんと仲良くできてて」


嫉妬……！
初めてかもしれない、嫉妬なんかされたの。


る『A先輩、このことを知られたら莉犬のリスナーから嫉妬されちゃいそうですね』


るぅとくんに言われたこと、ひょっとして当たった……？

いやいや待て待て。まず、ことはちゃんは莉犬くんがすとぷりに入っていることを知っているのかな？


知らないんだったら、リスナーとはいわないよね！
だから、莉犬くんのリスナーから嫉妬されているわけじゃないよね……





って、そういう問題じゃない！


今のは、嫉妬しているのは誰か、というのが問題じゃないのに。
ああもう、何バカなことを考えているんだ私は……。

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