犬系の後輩くんは、苺の王子！

後輩の女の子 ページ15

ゆめ「Aちゃん、呼ばれてるよ」


クラスメイトのゆめちゃんに言われて、私は廊下を見ると女の子が私を睨むような目つきで見ていた。

髪がくるくるっとしていて、華奢な体つきをしていて可愛い顔をした女の子。
……あっ。


「あなたは、あの時の！」


ことは「莉犬くんと同じクラスの、ことはです」


「カラオケでも一緒だったよね？」


ことはちゃんは、コクンと頷く。


「どうかしたの？」


ことは「莉犬くんとA先輩って、どういう関係なんですか？」


ことはちゃんは、ストレートに聞いてきた。


「えっ、先輩と後輩ってそれだけだよ？ ことはちゃんと変わらないよ？」


ことは「じゃあ、なんであんなにベタベタしてるんですか」


そんなこと聞かれても、どう答えればいいんだろ……。


「その、えーっと私に聞かれても……」


ことは「……答えられないならいいです。失礼します」


彼女はほとんど怒っている。
そんなに気に障るようなことをしたのだろうか。

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