空色と結ばれて。【そらびび】

求められる ページ10

バスタオルで体を拭き、服を着る。

台所の方からは物音はせず、彼女は料理を作り終えた事が分かる。


俺は急いでドライヤーをする。

髪は染めたりするけど、結構気を使う方。


(やっぱり女の人って料理得意なのか)

そんな事も考えながら髪を乾かす。

乾くのには大して時間を要さなかった。


ドライヤーを止め、台所に向かった。

そこに彼女は居て、何かを書いているようだった。



「何してるのー？」

つい、気になって聞いてみる。

「仕事だよ、ほら」

彼女は、そう言いながらイラストを見せてくる。


それはタブレットに描かれていたが、iPadでは無さそうだった。

(まあ、聞いても理解出来ねぇか)

絵に詳しくない俺は、聞くのは時間の無駄だと思って止めた。



「にしても、やっぱり絵上手いなぁ…」

この言葉を彼女は、“ありがとう”と素直に受け取った。


「あ、良かったら今度そらくんの絵描くよ？」

“他に絵師さん居るから良かったらなんだけど”と彼女は付け足した。

「描いて！描いてください！」

俺が必死で即答すると、彼女は笑った。


「何で笑ってるの」

何か遊ばれている気がして、俺は不貞腐れる。

「いやぁ、求められてるなって…ちょっと嬉しくてさ…」

彼女は照れくさそうに言った。

(求められるてる、か…)



「…早く食べよ！冷めちゃう！」

彼女は、コップを取り出しお茶を入れる。

「あ、うん」

あのスカスカな冷蔵庫を見られていると思うと恥ずかしい。


そして、2人揃って手を合わせた。

「いただきまーす」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ども、お久しぶりです！やゆりです！

結局5月になっちゃいました()


久々の更新で、語彙力？文章力？色々劣ったかもしれませんが…(笑)

これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m

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