空色と結ばれて。【そらびび】

お風呂上がり ページ13

できるだけ早く、長風呂しないように。


私は、ただそれを意識してシャワーで体を洗い流した。


そして、体からポタポタと水滴を落としながら、お風呂場を後にする。

彼から借りたバスタオルで体を拭く。

(いい匂い…)

バスタオルからは彼の匂いがして、まるで彼に抱きしめられているようだった。


しかし、それにうっとりする時間もなく、私は急いでドライヤーをかける。

そして彼に借りた服を着る。

また彼の匂いが身体を包む。

メンズ服だからか、とてと大きかった。

首周りが広く、袖がダボダボ。

ズボンだって、床をズルズルと引きずりそうな程。


服で悩む時間もなく、私はドアを開く。

偶然彼が近くに居たので、軽くお礼を言う。

「お風呂ありがとう」


すると、私に気づいた彼は無言で私の方に近づいてきた。

「え…？」

そして、彼は私に抱きつき、顔を埋めた。


「やっぱり俺の想像通り…凄い似合ってる…」

彼は顔を埋めたまま話す。

似合ってるというのは嬉しいけど、ずっと抱きつかれるのは恥ずかしい。


「ちょっと1回離れて…恥ずかしい…」

彼は以外にもすんなりと離れていった。

少し寂しい気がしたのは、気の所為だろう。


「あ、俺ん家ベッド1つしか無いから…」

一人暮らしだから、1つなのは普通だろう。

それがどうしたのだろうか。


「俺床で寝るから、Aはベッド使って」

いや、それは駄目だ。

この家に住んでいる彼がベッドを使えないのはおかしい。

「いやいや、私がお邪魔してるんだからそらくんが使って！」

そう言うと、彼も言い返してきた。

「女の子を床で寝かせられる訳ないって！」


そして、2人で討論した挙句、添い寝する事になった。

「こっち向いてよー」

「それはちょっと…」

添い寝と言っても、私は恥ずかしくて彼の方を向けない。


「まあいいや」

彼が後ろから優しく抱きついているのを感じた。

恥ずかしい。

だけど嬉しい。


「あれー？照れてる？」

照れてない。

そう言いたいが、私は恥ずかしくて口も開けなかった。

「やっぱり照れてるでしょー？」

日中の彼はどこに行ったのか。

ここは何か一つ、彼に仕返ししたい。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

語彙力無くなってしまった…。

あと、非公開に印つけたままで、公開するの忘れてました…すみません…()

これからもどうぞよろしくお願いします！

仕返し→←お礼

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