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貴方「あー、良かった。禰豆子もボロボロになってたかと思った」




禰豆子の姿を見てホッと息を吐く。
そんな時、外からパアンと乾いた音が聞こえた。




何の音だ?と思い外に出て見ると、炭治郎と天狗のお面をつけた人が何かを話していた。




恐る恐る二人に近づくと、私の存在に気づきこちらに顔を向けた。




貴方「えっと…炭治郎。この方は?」




炭「鱗滝さんだよ。ほら、冨岡さんに言われただろう」




そう言った炭治郎の右頬は赤くなっていた。さっきの音は頬を叩かれた音だったのか。




鱗「鱗滝左近次だ。お前か、鬼から人に戻ったっていうおかしな奴は」




貴方「竈門Aです。その事については私もよく分かっていなくて」




鱗「まあいい。どのみちお前も今は人間だ。兄妹一緒にお前らが鬼殺の剣士として相応しいかどうかを試す。
妹を背負ってついて来い」




そう言った鱗滝さんは走り始めた。私と炭治郎は慌てて後を追うが、老人なのかと疑いたくなるくらい、速いスピードで走る。




貴方「(ヤバッ…鱗滝さん速すぎでしょコレ……)」




とは言え、普段から男がやるような仕事をやっていたため、普通の子よりも体力がついていた。そのため、なんとか鱗滝さんのスピードにもついて行くことが出来た。




ハアハアと息切れをしながら、やっとの思いで着いた先には家が一つ建っていた。

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作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時

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