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口から出た腕は朱紗丸の頭を潰した。
ちなみにそこから先の記憶がない。グシャグシャと潰れていく朱紗丸の姿を見て、気絶してしまったからだ。
後から聞いた話だと、あの二人は十二鬼月ではないらしい。そして鬼舞辻の呪いとは、鬼舞辻の細胞に肉体を破壊されることらしい。
残っていた疑問が無くなり、とても清々しい気分だが、私は今まで炭治郎の背中で寝ていたので、とりあえず下りようと思う。
貴方「ごめん、炭治郎。下ろしていいよ」
炭「あっ起きたのか。良かった」
そういってゆっくり私を下ろしてくれた。
珠「……わかりました。では武運長久を祈ります」
愈「じゃあな。俺たちは痕跡を消してから行く。お前らももう行け」
プイとそっぽを向きながらそう言う愈史郎さん。私は珠世さん愈史郎さんにお礼を言う。
炭「じゃあ…日が差してるし、箱を」
此処を出ようとしていると、愈史郎さんが炭治郎を呼び止めた。
愈「お前の妹は美人だよ」
突然そんなことを言われ、驚いたが少しは仲良くなれたのだと思い、私と炭治郎は笑った。
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小豆「南南東!南南東!次ノ場所ハ南南東ダヨ!」
貴方「…はぁい」
炭治郎の鴉はとても煩い。私の鴉が小豆で良かったと心の底から思う。
言われた通り南南東に向かって歩いていると、男の子の声が聞こえた。
??「頼むよ!!頼む頼む頼む!!結婚してくれ!!
いつ死ぬかわからないんだ俺は!!だから結婚してほしいというわけで!!頼むよォーッ」
炭「何だ?」
貴方「さあ…」
声が聞こえた方を見てみると、みつあみをした女の子の腰にしがみつく金髪の男の子がいた。
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作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時