15話「心の会話」 ページ34
「さて、今日も屋上に行くか。」
Aはこの聞き覚えのある声の方を向いた。
そこにはあの三人が居た。
今すぐにでも声をかけたい！
そう思ったが、Aは少し考えた。
自分自身、男子と食べるのが嫌ではないが、向こうが嫌ではないかと。
A(声かけてもいいのかな…？)
さっきまでは走ったいた足が止まり、今では棒立ち状態。
A(それに声をかけて良くても、どんな風に声をかければいいの？)
あの三人に知り合ったのも、今日がはじめて。
互いの事をよく知らない。
A(教室にもう一回行こうかな…？)
と、とぼとぼと歩き出した。
すると、運良く三人が振り向いた。
イサム「あれ、紫倉さん一人？」
とイサムが少し大きめの声で話しかける。
キヨシ「いや、あいつらと食べるんじゃね？」
キヨシが小声でイサムに言う。
シゲル「キヨシの言う通り、5人と食べるんじゃない？」
とシゲルが便乗した。
この三人にAは目を輝かせた。
A「そこの三人ー！一緒に食べない？」
なんとか声をかけられた。
A(なんとか言えた…！あとは向こう次第…！！)
Aは返事を待っている一方で、
キヨシ・シゲル・イサム(マジでーーー！？)
三人は驚きのあまりガクガクと震えていた。
そして、テレパシーのように脳内で会話をしている。
シゲル(どーすんのこれ？！)
キヨシ(イサムが声かけたんだろうが！！)
イサム(あぁ、悪ぃ！！きっと夢なんだよ！夢！頬をつねろう！！)
イサムの心の声で三人同時に頬をつねった。
A(何やっているんだろう…？？)
が、Aに怪しまれるだけだった。
キヨシ(夢じゃねぇーよこれ！意識あるし！！)
シゲル(しかもこれが夢なら、紫倉さん居ない事になるわ！！)
イサム(もう、Yesで答えよう！)
心の会話が長過ぎて、Aは怪しみから心配に変わっていた。
A「三人とも本当にどうしたの！？私、何か変な事言っちゃった！？」
言ってません。
キヨシ(誰が言うんだよ！？俺無理！！イサムが言えよ！)
イサム(俺も無理！！って事で…)
そう二人が心の中で言うと、シゲルの方を向く。
シゲル(はぁ！？)
イサム(頑張れ！シゲル！！)
シゲル(ふざけんなぁ！！イサムこの野郎！！)
Aはもう辞めようかなと眉を寄せ、不安そうな顔に変わっていた。
キヨシ(シゲル急げ！！紫倉さん、超不安そうな顔してる！！)
16話「傍観者の仲間入り」(※キャラ崩壊注意)→←500hitありがとうございます！！(※夢絵注意)
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やゆり(プロフ) - 苗木さん» 観覧、コメントありがとうございます！確かにみかんちゃんはウチでしたね、指摘ありがとうございます！訂正しておきますm(*_ _)m そろそろまた更新する予定なので今後ともよろしくお願いします！！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 71fe60554b (このIDを非表示/違反報告)
苗木 - とても面白かったです! 続きは気長に待ってます(*´・ω-)b。 一ヶ所だけ気になったのですが、みかんの一人称は確か「ウチ」だった気がします。間違ってたらすみません(-人-;) (2019年10月5日 21時) (レス) id: 08dcfb47a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆり | 作成日時：2019年8月20日 16時
