【スタマイ】捜査一課の女神様 (ページ20)

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ある日、泉は青山と夏目と一緒に桧山邸に訪れた。

中を通されると大谷と神楽、そして見覚えのない女性が居た。

「あら、賭けに勝ってしまったわね」

とにこやかに大谷に笑いかける。

「流石みのりさん、義理とはいえ妹さんのことよくご存じですね」

「うふふ。あの子よりわかりやすい子も中々いないのよ」

なんてのどかに話している。

他に誰かが来るらしい。

しかし、そろそろ時間になりそうだ。

と思っているとまた使用人に案内されて誰かが入ってきた。

その姿をみてみのりと呼ばれた女性は嬉しそうに立ち上がった。

振り返れば不機嫌そうな顔を隠さないAが居た。

「夫婦共々私を何だと思っているんですか」

うんざりだと首を振った後に嬉しそうに笑うみのりの顔をみて更に眉間に皴を寄せた。

「ごめんなさいね。あの人が無理だと言ったからAの出番だわって思ったのよ」

と全く申し訳なさそうな顔で言うものだからAは溜息を吐いた後に小首をかしげた。

どうやら詳細を聞いていないらしい。

そこでもう一度確認をしようと言うことで泉たちを含めて椅子に座るように桧山に促される。

Aも少し離れたところに座ろうとしたがみのりと呼ばれた女性が自分の隣の椅子を引いてキラキラとした目で見るため諦めたようにそこに座った。

全員が席に着いたのを認めて桧山は要点を話す。

今日から二週間語にお茶会のような軽いパーティが開かれるらしい。

そこにマトリが睨んでいる家の令嬢もしくはそれに関係する令嬢が来るらしい。

マトリは泉を投入することに決めたがそのような世界を知らない泉は門前払いを食らってしまうらしかった。

もちろん、招待主からではなく、令嬢や婦人たちの圧力によってだ。

そこで、その日までにある程度マナーなどを身に着けることになったらしい。