ミッドナイト・サン【Snow Man】-2 (ページ31)

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深澤side

お腹がいっぱいになったのかAは寝てしまった
この感じ、小さい時みたいだな
膝の上に抱き上げて背中をポンポンと叩いてあげると俺の服をちょっとだけ掴むのも小さい頃と同じ
右手でAの体を支えつつ左手でビールを飲む
ああ、しみ…五臓六腑に染み渡る〜！！

深澤「んで、翔太はなんか進展あったの？記憶の」
渡辺「ふと既視感を覚えることはあるけど、それぐらい」

ふーん
まあちょっとでも引っかかったなら進展って言ってもいいっしょ
それにしてもこんな可愛い子にツンツンする翔太の意味が分かんない
昔、翔太が一時期ハマってたなーと思ってAのほっぺたをツンツン突いてみると指をカプッと噛まれる
ほんと可愛い
当時、高校生だった俺らは誰が見てもチャラかったけど、Aの前では一切カッコつけることなく甘やかしてたな
甘噛みされ続けていた俺の指を救出し、そのまま膝裏と背中に手を入れて抱き上げる
んでビールをちびちびと飲んでいる翔太にパス

渡辺「はっ！？」
深澤「前みたいにいちゃいちゃしてたら思い出すんじゃねーの？お前、最初は一番Aのこと嫌ってたくせにすぐにデレデレに甘やかしてたんだからっ。俺の娘なのに！」

ほんと嫌になっちゃうよね！
最初は俺にしか懐かなかったのに、ミスノのメンバーにはすぐ懐いちゃって！
阿部ちゃんが抱っこした時なんて嫉妬しすぎて照に大笑いされたんだから！
いつの間にかいなくなった康二とラウールはどうも一緒に風呂に入ってるらしい
少し遠くでラウの特徴的な笑い声が聞こえる

深澤「俺も康二達の次に風呂入ってくるわ。A、よろしく」
渡辺「は！？ちょ、部屋連れてけって！！」
深澤「翔太が連れてってー」

抗議しようとする声を背中に聞きながらリビングを出る
早く翔太も素直になればいいのに

記憶を失ったことで時計の針は進むのか止まるのか