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￣￣￣￣￣
不正解の意は、読んで字の如くである。
『思い出してごらん？』
『"私の思想"とは？』
しかし影住が出久を叱る様子は無かった。
リラックスした低音が奏でるように窘めただけだった。
出久「Aの、思想」
『そう。今そう言ったでしょ？じゃあその思想は何かな、何だったかな？』
諭すように、育むように、愛でるように、影住Aは己が弟子を慈しんでいる。
まるで我が子であるかのように。
出久「……」
俯いて少し考え、出久はそっと顔を上げた。
明確な答えを見つけた、間違いに気がついた。
そんな表情を浮かべている。
出久「"こう"じゃない」
ぼそりと呟き、すみませんと声を漏らした。
顔を少しばかり引き攣らせていたが、絞り出すというほど苦々しくも見えなかった。
そして影住もまた、それを受容する。
『さぁ、何だった？』
その言葉で再び申し訳なさそうに俯いた出久には見えていない。
ニンマリと気味の悪い笑みを浮かべる師の姿など、見えてはいない。
見ることはない。
見ることは出来ない。
出久「Aの思想、理想は――」
ゆっくり顔を上げた少年は感服の目を向け、そして躊躇無く語るのだろう。
師匠、影住Aの緻密な計画に練り込まれた強い意志を。
その崇高な考えを皆が理解すると、これが正しいものであると心から信じて疑わない。
それが純粋で邪気の欠片もない、"彼ら"の"無邪気"たる所以だった。
￣￣￣￣￣
蠢き続けていた。
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ディちゃん(プロフ) - その轟君を私にくれ (2022年3月13日 22時) (
レス) @page38 id: 7ad8b1babb (このIDを非表示/違反報告)
じぇへな - このほの暗い?ダーク？感がすごくすきです。これからの展開も楽しみに待ってます (2020年1月2日 17時) (レス) id: 31019885e4 (このIDを非表示/違反報告)
にらもやし(プロフ) - おれんじぜりーさん» コメントありがとうございます。これからの展開も楽しんでいただけると幸いです (2019年11月26日 1時) (レス) id: 1d32708f6b (このIDを非表示/違反報告)
おれんじぜりー - 途中から轟が洗脳されてる…いいですね〜笑 (2019年3月10日 14時) (レス) id: 89ff127a12 (このIDを非表示/違反報告)
にらもやし(プロフ) - にあさん» コメントありがとうございます。随分お待たせしてしまいましたが更新しました。よろしくお願いします (2019年2月9日 13時) (レス) id: 1d32708f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にらもやし | 作成日時：2017年11月18日 12時
