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『…なぁ、お前は、私の後釜に相応しいか？』
冷淡な言葉と重苦しい低音が、死柄木を捉えて離さなかった。
死柄木「…何を、」
『先生が』
『先生がお前の行く末を示された』
死柄木の発言を無理矢理遮り、影住は相変わらず淡々とした調子でつむぎ続ける。
その後姿を見ながら、死柄木は妙な恐怖心に襲われていた。
『お前にはそれに"相応しい歪み"があると、"歪み"を持ってして生まれた子だと…先生はそう仰った』
声に感情は感じられなかった。
それが殊更恐怖を駆り立てる。
『私はお前の先任として、使い捨てられる為にここに立っている。私の身の振りを見てお前が何か学べるようにと、先生がそう手配なさったんだ』
死柄木「……お前が勝手にそれに甘んじてるだけだろ」
『当たり前だ。先生は主柱だぞ、従うさ』
食い気味に、影住は死柄木へ振り返って言葉を吐き捨てた。
『私は先生の"駒"だ。使い捨ても肯定しよう。だがこれまででお前に相応の価値があるように感じなかったと言っているのだがそれすら理解出来ないか？』
死柄木「分かってる！」
『分かってんなら！！』
怒鳴り合う両者。
詰め寄る死柄木に胸ぐらを掴まれ、影住は張り上げた声を急激に鎮めて言った。
『…頭回せや』
ドスの効いた低音。地面が唸るようだった。
同時に死柄木の視界の端に、チカチカと走る電流が舞い込んだ。
￣￣￣￣￣￣￣￣
計算された衝突
本年は大変お世話になりました。
たくさんの方々に読んでいただけたようでとても嬉しいです。
来年度も変わらず不定期更新になりますが、ぜひともよろしくお願い致します。
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ディちゃん(プロフ) - その轟君を私にくれ (2022年3月13日 22時) (
レス) @page38 id: 7ad8b1babb (このIDを非表示/違反報告)
じぇへな - このほの暗い?ダーク？感がすごくすきです。これからの展開も楽しみに待ってます (2020年1月2日 17時) (レス) id: 31019885e4 (このIDを非表示/違反報告)
にらもやし(プロフ) - おれんじぜりーさん» コメントありがとうございます。これからの展開も楽しんでいただけると幸いです (2019年11月26日 1時) (レス) id: 1d32708f6b (このIDを非表示/違反報告)
おれんじぜりー - 途中から轟が洗脳されてる…いいですね〜笑 (2019年3月10日 14時) (レス) id: 89ff127a12 (このIDを非表示/違反報告)
にらもやし(プロフ) - にあさん» コメントありがとうございます。随分お待たせしてしまいましたが更新しました。よろしくお願いします (2019年2月9日 13時) (レス) id: 1d32708f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にらもやし | 作成日時：2017年11月18日 12時
