無気力系男子は炭治郎の敵 第二章【鬼滅の刃】

眠り32時間 ページ21

貴方:「なかなかあいつ、苦労してんだな。」







カ:「すみません.....理解をして頂けるとありがたいです.....」







貴方:「承知した。してカナエ、お前の片目は見えないのか？」






カ:「っ......はい」




貴方:「そうか。俺はそろそろ行かなくてはならない。では。」







世の中には不憫な扱いを受けるものとは必ずいる。









俺はそれに寄り添い、ぐだぐだと慰めを言ってやるほど暇ではないんだ。







蝶屋敷の主や、あのちづとかいう奴に。









俺は早く自分を取り戻したいんだ。人格を戻せない自分を、変えたいんだ。









『......累くん、ごめんな。』








累:「何で泣いているの。僕は消えたりしないよ。泣かないで、









お兄ちゃん。」








泣いてる？





俺がか？









頬を生温い何かが伝う。








累くんのお兄ちゃん、という言葉に余計に涙が溢れ出す。







『ありがとうな』








累:「えへへ」






！！前から、気配。






凄い速さで、迫って来る。







それは、よく知った顔であった。









「鬼舞辻ィィィッッッ！！！！！！！！！！」









何で、何で、俺に刀を向けるんだよ。









『炭治郎』

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