大人未満の自覚【Side青】 ページ45
ははは、このおっさんアホやな、と笑いながら、大倉が知らんうちにやりとりしていた渋やんとの会話を見せてくる。
す ばるくんて今彼女おるん?
渋おらん
渋なんや、お前俺に惚れてるんか
渋Tバック履くなら抱いたってもええで
恥ずかしい/// 脱毛してから行くね///
彼女、おらんのや…
ならますます、なんで付き合わんのやろ…。
僕からスマホを回収した大倉は、またしばらくやりとりを続けて、それを逐一読み上げてきた。
じゃあ最後にヤったのいつなん?
渋一か月前くらいちゃうか
渋つかなんなんコレ
私というオンナがありながら! ハレンチ!
メンバー内で誰が一番ご無沙汰かランキングつけてるねん
渋しょーもな
ちなみに僕は今日の朝やで
渋沈めたろか
渋どうせ最下位マルやろ
大倉は「ひっど！」と爆笑しながら、「どーせならマルにも聞いてみよ〜」とかニヤニヤとスマホをいじっとる。
最後にしたのが一か月前…てことは、僕がAちゃんち行った日や。
…Aちゃんが、渋やんに、噛まれた日。
つまり、かなこさんと僕とは違って、二人にはお互いしかおらんてことやろ。
もうええやん、相思相愛やん。
ひょっとしてタイミング逸してるだけとか、そーゆーことちゃうんかな。
なんやんねん、ほんま僕、ただの噛ませ犬やん。
僕が再び机におでこくっつけて、うーうー唸っとったら、大倉が唐突に
「なんや知らんけど、俺らにわからんこともあるやろ」
と言った。
「年上3人は俺らにわからんこと、いろいろ考えてるんちゃうかな」
僕の友達は陽気すぎるけど、たまに急に、本質突いたみたいなことを言ってくる。
「ほらヤス、ルシアンネイル、きたで」
差し出されたそのウイスキーベースの酒を飲み干したあとで、僕は気づく。
「これ、また『る』やん…」
大倉はまた ははは、と大きく笑ったあと、
「俺らもいつまでこんなことしとるんやろなぁ」
そう言って、僕の頭をぐりぐりと撫でた。
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たまご(プロフ) - ぐさん» ぐさま、嬉しいお言葉ありがとうございます！なんとか第2幕も開幕しましたので、続きも楽しんで頂けるように頑張ります^ ^ (2018年1月3日 12時) (
レス) id: 42d81ca1be (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - めちゃさん» めちゃさま、コメントありがとうございます！すばるくんのセリフ気に入って頂けるの、すごく嬉しいです…幽霊、いいですよね…w 引き続きよろしくお願いします^ ^ (2018年1月3日 12時) (レス) id: 42d81ca1be (このIDを非表示/違反報告)
ぐ(プロフ) - 初めまして。"既に投票済みです"となるのを分かっていても評価を押したくなるくらいこのお話が大好きです(*^◯^*)続きも楽しみにしています！ (2018年1月3日 1時) (レス) id: 378be249b3 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - すばるくんのセリフの一言一言が全部好きです 私も幽霊になりたい (2018年1月2日 18時) (レス) id: 2487310cb4 (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - なつきさん» なつき様、ごめんなさい！続編設定、今解除しました。続きは準備中なので、もう少々お待ちいただけるとうれしいです！ (2018年1月2日 17時) (レス) id: 30c6e5130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまご
| 作成日時：2017年12月22日 3時
