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確かなもの ページ6

バタン
「あっ、ここにおったぁ!」


大「亮ちゃん、マルぅ。」


錦「すばるくんっ!俺の作ったフレーズ聞いてくれる言うたやないですかっ!」


錦「俺めっちゃ待ってたんにっ、待ちぼうけやし!」


渋「あー、スマンスマン、忘れてたわ。」

丸「ノーフォーゲット!!」

亮「それ言うならdon't forgetやろ!」

丸「的確!」

大「アホや!」

錦「何やねん!大倉ぁっ!」



『まーまー亮くん、リンゴサイダー飲む?』
亮「あぁん!?」
『っ、』


『…っ、びっくりしたぁー』
亮「っ、あっ、ごめんなさいっ、Aさんっ、」



慌てて手を合わせて謝る亮に。




渋「…A、ニードル持ってこい。」




って、悪い顔で呟く渋やん。




錦「えっ、ちょっ、待って!何!?」



渋「お仕置きや。開けたる。」



錦「嫌や!んなモン開けたら目ぇ見えへんくなるもん!!アカンて!!」



大「出た!亮ちゃんの都市伝説!爆」



「りょー、そんならおれもとっくに目見えへんくなってるってー。笑」

『わたしもー』

大「俺もー」



亮「そんなん、すばるくんとAさんの腕がエエか、運がいいだけやんっ!」



渋「亮。なら俺がやるから安心やろ。オトコなら時には賭けも必要やで。」



亮「嫌や!マジでやめて!!」

丸「すばる、俺なら受け入れ、」
渋「きしょいて!」




狭い店内でわちゃわちゃが始まった。

渋やんが"シャキーン"って出したニードルに分かりやすく腰を抜かす亮。




『4人が来てくれるようになってから毎日楽しい♪』



って嬉しそうに呟くAさん。



「ホンマ、アホばっかよねぇ。笑」



って笑顔で答えるおれ。






雑居ビルの一室、一見イカガワシイ雰囲気の漂うピアススタジオ。



店長は黒髪の長髪、左耳のピアスホールを拡張している、手の甲に髑髏の入った、心震わせる歌を唄う男前。



夢と現実の狭間で行き場を無くして、小さな街の片隅でドブネズミみたいに縮こまっていたおれを、拾い上げてくれた。




すっかり店に入り浸るようになったおれと、一緒に高校中退して夢を追ってる幼なじみのおーくら。
おれのバンド仲間の亮とマルも何かと遊びに来るようになった。




『ほんと、仲良しで羨ましい♪』

「そぉ?笑」





…でもおれが一番、羨ましいのは。





渋やんのポカをさりげなくフォローしたAさんと、

笑いにしつつも、Aさんを必ず守る渋やん。




…そんな 二人の間だけに確かに存在する、愛情やった。

その手は何の為に→←繋がる芯



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がくたん(プロフ) - 幸さん» そんなリアルエピソードも含め、やっぱり私にとっては特別な作品です。こんな妄想の言ってしまえば都合のいい拙い話なのに、読んで下さった方の背中に手を添えられているならこんなに嬉しい事はないです。こちらこそ本当に嬉しかったです、ありがとうございました! (2020年1月17日 6時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 幸さん» でも書き終えた直後に現実のヤスくんがアップした自撮り写真。そこに数年ぶりにトラガスが光っていて。何とも言えない運命みたいなものを勝手に感じて心がぎゅーっとなりました。そここらの彼の変革は皆さんご存知の通りですね(笑) (2020年1月17日 6時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 幸さん» 幸さん!こちらにも来てくださったんですね!ありがとうございます!何だかこそばゆくなるぐらいの熱い感想をいただいて恐縮しております。この作品は本当に自分の気持ちの整理の為にかなり攻めて書いた作品で、書いてる最中の心の葛藤もとても大きい作品でした。 (2020年1月17日 6時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
- がくたんさんの文才は、本当に素晴らしいものだと思います。あなたの作品に、何度も心が救われました。私の、宝物として。ずっと胸に刻んで、覚えておきます。私もがくたんさんのように、誰かの一生の思い出になるような、そんな何かを残せる人になります。ありがとう。 (2020年1月17日 0時) (レス) id: 295a9fdbac (このIDを非表示/違反報告)
- もう、なんか…すごいです。こんなに感銘を受けた小説、初めてです。上辺だけの物語じゃなくて、そこにある人間らしさ、葛藤、全てにきちんと意味がある話で。奥が深く、一度では脳内で処理できず、4回読んでしまいました。生命力が深く感じられた作品でした。 (2020年1月17日 0時) (レス) id: 295a9fdbac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がくたん | 作成日時:2018年7月19日 8時

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