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カツカツカツ…
カツカツカツカツ……


「……」カツカツカツ…




"…スー、…ヤスーー"

"…ょおちゃんっ、"



「……」




"ヤーーースーーー"



「……。」カツカツカツ…




渋「おい。」

「っ何っ!?」ビクッ




大「何やねん、感じわるいわー」

丸「僕ら散々呼んだんにぃ」

横「ヤスん中での存在感の差やな。」

錦「それゆーたらよかぁまくん、めっちゃ近くでハッキリ呼んだやないですか。」

横「ちょ、どっくん!!」

大「墓穴堀った!笑」



「……え、と、、」キョロキョロ



渋「何 指カツカツいわしながら瞑想してんねん。ガンジーか。」

「えっ、ガンジーって瞑想するん?」

渋「知るか!雰囲気で言っただけや!笑」

錦「いやしてましたよね実際。有名な話やし。」


横「指まで?」

錦「んな訳ないやろ」

横「ちょ、冷た!どっくん、めっちゃ冷た!」


丸「大正解やで、すばる♪」ギュッ

渋「ちょ、腰抱くな!」

大「きっしょ!!爆」



「っと、、ん…で、何?」



村「ヤス、明日の集合時間の確認や。大事なリスタートなんやから遅刻すなよーって話。」



「あっ、そやったっ、ごめんっ、」




村「んじゃ 解散っ」

「「「「お疲れーっす」」」」ガタン




カタン
「…、」

渋「ヤス、そこまで行こうや。」ガタン

「あっ、うん。」






ーー気まずい。
なんか、渋やんの顔 見られへん。




渋「ヤスは帰んのー?」

「あっ、うん、今日は帰るわ。渋やんは歌?」

渋「いや今日は喉休めな。店戻るわー。」

「あ…、そうなん…、」





"店に戻る"


そこには、Aさんがおって。
もうきっと予約のお客さんも帰ってて。

ライブ前日の緊張も解れるような、
二人で過ごす、柔らかな時間がきっとあって…



合わなくなった眼を思い出して 心がぎゅうっとなった。




その時 ビル風がびゅうっとふいて、渋やんの髪をかき混ぜた。




渋「鬼太郎やわ。笑」



笑いながらゴムを咥えて、散らばった髪の毛を集める。


いつの間にか左耳の円錐形は外れていて、
まぁるい穴から、路地奥のバーのネオンが光った。





「…すげぇ。」


渋「は?」


「向こうがわが見える…」


渋「今 風が びゅうー 言うてるで。」


「っほんまっ!?」


渋「ホンマホンマ。笑」


「すげぇ、おれも開けよかなぁ。」





渋「…お前はココにしたら?」





ツン、とおれの右耳をつついた。
耳の穴の横の軟骨。




渋「Aも開いてんで。ココ。」

心→←魔法



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がくたん(プロフ) - 幸さん» そんなリアルエピソードも含め、やっぱり私にとっては特別な作品です。こんな妄想の言ってしまえば都合のいい拙い話なのに、読んで下さった方の背中に手を添えられているならこんなに嬉しい事はないです。こちらこそ本当に嬉しかったです、ありがとうございました! (2020年1月17日 6時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 幸さん» でも書き終えた直後に現実のヤスくんがアップした自撮り写真。そこに数年ぶりにトラガスが光っていて。何とも言えない運命みたいなものを勝手に感じて心がぎゅーっとなりました。そここらの彼の変革は皆さんご存知の通りですね(笑) (2020年1月17日 6時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 幸さん» 幸さん!こちらにも来てくださったんですね!ありがとうございます!何だかこそばゆくなるぐらいの熱い感想をいただいて恐縮しております。この作品は本当に自分の気持ちの整理の為にかなり攻めて書いた作品で、書いてる最中の心の葛藤もとても大きい作品でした。 (2020年1月17日 6時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
- がくたんさんの文才は、本当に素晴らしいものだと思います。あなたの作品に、何度も心が救われました。私の、宝物として。ずっと胸に刻んで、覚えておきます。私もがくたんさんのように、誰かの一生の思い出になるような、そんな何かを残せる人になります。ありがとう。 (2020年1月17日 0時) (レス) id: 295a9fdbac (このIDを非表示/違反報告)
- もう、なんか…すごいです。こんなに感銘を受けた小説、初めてです。上辺だけの物語じゃなくて、そこにある人間らしさ、葛藤、全てにきちんと意味がある話で。奥が深く、一度では脳内で処理できず、4回読んでしまいました。生命力が深く感じられた作品でした。 (2020年1月17日 0時) (レス) id: 295a9fdbac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がくたん | 作成日時:2018年7月19日 8時

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