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42話 ページ2

「よぉし、それじゃあ次は班が分散した時のグループだ。Aのメンバーはロイドとリチェ、3人だ」

よかった、きっとこのメンバーも気を使って組ませてくれたんだろう。

「どういうふうに行動するかは3人で話し合って決めてくれ、他の者は私と一緒に来てくれ、新しい捕獲兵器を試し撃ちするからその準備に当たって欲しい」

そう言い終えてあれこれをどうするか他の班員に伝えると、立体機動で訓練所に設けられている施設に戻って行った。

「そんじゃあどーするか、てか分隊長もなげやりだなぁ俺らに丸投げなんて」

溜息を零しながらロイドは気だるそうに言う。

「そう言えば今日の訓練内容にリヴァイ班の人達も立体機動でここら辺飛び回ってるんだよね」

と、リチェが思い出したように言う。
リヴァイ班、そういえばペトラさんという人も居たような気がする。2年前のクィンタ区の日に気を掛けてくれて、たくさんお話しをさせてくれた人。

「見に行きてぇな、やっぱリヴァイ班の人達の立体機動って動きが違うからさ。見るだけで参考になるっつーか、ためになる」

「私も見に行きたい!」

何やらグループでの立体機動をするつもりがリヴァイ班の人達を見学しに行くという目的に変わりつつある。
いいのだろうか……分隊長の支持とは違う事をして。いや、もしかしたら結構ここの兵団も緩いのかもしれない。

「ね、Aも見たいでしょ?行こうよ!」

「う、うん、行こうか」

そう誘いを受けると2人は嬉しそうに歯を見せて笑った。
と言ってもここら辺、と曖昧な場所しか分からないため、3人で飛びながらリヴァイ班を探す事になった。
2人は勢いよくガスを吹かせて宙に飛ぶ、僕もそれに付いていくようにあとを追った。ガスの吹き方が昔と違って無駄のない吹かし方だ、自分はきっと昔から変わってない。2人に取り残されたような気がして、少し寂しくなった。
2人の兵団服には自由の翼、壁外へと自由を求めて進撃を続ける組織、人類の誇りだ。

「!」

2人の背中を見つめてるうちに、錯覚だろうか、4人に見えた。
1人は、ダン、もう1人は、ビート。訓練兵時代の時に見た4人の後ろ姿が、もういないはずの2人の背中が見えた。
ビートは憲兵に、ダンは駐屯兵に…なる筈だった。

なぜ、今になって。
2人はもういないのに。

ぎゅっと目を瞑っても、目を擦っても、どうしても見えてしまう。

また5人で、みんな…




その時、自分の射出したアンカーが木をから振ってる事に気付かなかった。

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やし野(プロフ) - Soleilさん» ありがとうございます、絵を褒めてもらえるのは嬉しいです!! かっこいいと言われて主人公くんも喜んでるはず!笑 (2018年7月10日 17時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
Soleil(プロフ) - イラスト拝見させて頂いたのですが、めっちゃかっこいいですね!絵がとてもお上手ですね (2018年7月10日 14時) (レス) id: bc0cb92646 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - Rainさん» 嬉しいお言葉たくさんありがとうございます〜!マイペースに頑張っていくので宜しくお願いします!! (2018年7月2日 17時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - すっごく面白いです!!これからも頑張って下さい!応援してまーす!更新楽しみにしてます! (2018年7月1日 22時) (レス) id: e08e47c2f9 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - Soleilさん» ありがとうございます。コツコツ書いていくので今後とも宜しくお願いします(^O^) (2018年6月25日 21時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やし野 | 作成日時:2018年3月31日 23時

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