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『ジュン、どうだった!?…おい、ジュンってば!』


ジョージが叫ぶ。

でも、電話を切った俺は。
ジョージに報告するより前に、理紗の席へ足が向かっていた。


泣きそうなくらい嬉しい気持ちを、真っ先に伝えたい相手は理紗だった。



「理紗!」
「はい…えっ!?」
「You're my Ms Right!」


サラの目の前で、理紗をハグした。

ゆでダコみたいに赤くなった理紗が、俺の腕の中でアワアワする。
サラは目玉が飛び出そうなぐらい目をひん剥いて驚いてる。


「あのっ…松本さん!?私達のことは秘密なんじゃ…」
「翔くんがうちと取引したいって、会いたいって言ってくれた…
俺のことを友達だって…」
「ええっ!?」
「信じらんねえ…」


嬉しい。
夢みたいだ。

翔くんは、こんな俺を許してくれた。
俺の仕事を、この会社を認めてくれた。


「だから言ったじゃないですか」


理紗が得意げに言う。


「松本さんは奇跡を起こす人だって」


ああ、そうだな。

理紗の言ったとおりだったよ。
奇跡は起きた。


けど、俺一人の力じゃない。
ジョージが、サラが、一緒に頑張れる仲間がいたから。

そして、理紗。
君が隣にいてくれたから。



いつの間にかジョージとサラと、他のスタッフまでもが俺達の周りに集まって来て。

ヒューヒュー言いながら拍手をする。


なんだこれ。
まるでドラマのラストシーンだ。


相変わらず、理紗はジタバタしてるけど。

離してやるもんか。



奇跡を起こしたのは、俺じゃなくて理紗だ。

君と一緒なら、何だって出来る気がする。


だから、これから先も。

ずっと俺の側に居て、笑っていてほしい。





I want all of you. Forever. Every day.

Secret 3 side Kazu 1→←18



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設定タグ: , 櫻井翔 , 社長   
作品ジャンル:恋愛
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さーちゃん - あと、幼馴染みも大学生の相葉君もすてきだと思います。よかったら、お友達になってくれませんか? (2017年1月6日 20時) (レス) id: 9412fa705f (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん - yukoさんの作品をよんで、どれもすてきだなと思います。一番は相葉君の小説が好きです。会社員の相葉君もパティシエの相葉君も大好きです。高校で先輩の相葉君と後輩の主人公で卒業後は美容師の専門学校に通う相葉君を書いてほしいです。 (2017年1月6日 20時) (レス) id: 9412fa705f (このIDを非表示/違反報告)
しょうまい。(プロフ) - yukoさん» 書いてくださるんですね!楽しみにしてます(*´艸`*) (2017年1月5日 23時) (レス) id: 56364eb5ea (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - さねさん» さねちゃん、感想ありがとう♪お返しのチュー?二宮くん、実はオラオラ系だからね。←好きw可愛いふたりを好きになってくれてありがとう!社長のお話も書きます! (2017年1月5日 22時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - kiraさん» kiraちゃん、感想ありがとう♪はじめまして!嬉しいです、ありがとう!お話は一応時系列に並んでいて、次は3人家族になった櫻井家のお話になります。離れていた頃の社長の様子は、社長自身の話や二宮くんの回想で既にちょこっと書いていますので、それでお許し下さい。 (2017年1月5日 22時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuko | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu  
作成日時:2016年10月10日 0時

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