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17回目 ページ17

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「あ、言い忘れた、緑谷くん!!」


別れ際に、彼に向かって振り向かせるように声を張る。すると彼は、一瞬ビクッとしてこっちを振り向いた。


「無理、しないでね!!絶対!」


こうでも言っておかないと、貴方は自分を壊すから。








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「リカバリーガール、治療薬の補充大丈夫ですか?」

「そろそろ増やしておこうか。」

「それにしても、さっきの二人凄かったですよね…。
二人とも瀕死なんて、一体どんな試合したんだろ…」


お茶子ちゃんと爆豪勝己の試合が終わっても、ダダかぶりの二人は起きなかった。治療をしている身としては心配だった。

あれから何とか起きてくれて、もう一度試合を行っていた。2回戦進出は赤髪の子だったらしい。

今は…2回戦が始まった頃だろうか。1回目の組み合わせはどこだったかな。


「緑谷…くん…」


また見れなかった。
でも、彼も私の仕事を応援してくれているし、私だって彼のことを応援している。

まだ勝ち残ってくれるはず、という期待と、無理をしないでくれという心配があって、私はどちらを取ればいいのかわからない。


「A」


リカバリーガールが、背を向けたまま私の名前を呼んだ。私は咄嗟に、治療用の血のついた手を止めた。


「行ってきなさい、緑谷のところ」


作業の手を止めずに、呟いた。


「でも、」

「恐らくこの試合で最後。
それに、絶対また身体壊すよ。あの子は。」

こっちは1人で十分。

リカバリーガールは、この試合が緑谷くんの出る最後だと言った。その言葉に、どんな意が込められていたか。

リカバリーガールの優しさに、私は申し訳なくなった。私のために気遣ってくれてる。父のことも任せっきりで、感謝してもしきれない。


「ありがとう、ごさいます」


私は手を洗って、観客席への道を走った。






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三条つかさ(プロフ) - わわ!!久しぶりの更新凄く嬉しいです!!ご自分のペースで、これからも頑張ってください!! (7月16日 0時) (レス) id: 7ed1c475b4 (このIDを非表示/違反報告)
三香美あっぽー(プロフ) - こんなにものすごくドキドキ&キュンキュンする小説に初めて出会いました。更新頑張ってください!応援してます (6月24日 10時) (レス) id: e6931b9a32 (このIDを非表示/違反報告)
ひなポン - 最高です。ありがとうございます。最新頑張ってください。めっちゃめちゃ期待してます! (6月16日 8時) (レス) id: 1cc1b8057e (このIDを非表示/違反報告)
ほこりくん(プロフ) - ああもうだめです好きですありがとうございます。デクはもともと好きでしたがさらに好きになりました。更新待ってます!!!! (4月2日 22時) (レス) id: a558f985dc (このIDを非表示/違反報告)
水翠(プロフ) - 初めまして!この作品、とてもおもしろくてきゅんきゅんして大好きです!!コメントのレスは、一つ一つのコメントの一番最後の部分に(レス)って書いてあると思います!(コメントされた日付とかが書いてあるとこの近く)そこを押せば出来ますよ!これからも応援してます! (1月12日 9時) (レス) id: 063fb754ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:八尋 | 作成日時:2017年10月12日 21時

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