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｢認めるまで退かない？
変わってるねえ、君はやっぱり｣
私とは違うなあ、と彼女は苦笑いする。
まるで暴落した表情から、さっきまでの余裕は感じられない。
｢………お前、なんで個性馬鹿にするんだ｣
｢？あぁ、そっか、自信家な君にはわからないか｣
彼女もまた、自分と同じく、相手を苛立たせる特技をお持ちのようだ。
｢使えないじゃん、誰かがいないと
1人じゃ何も出来ないなんて、失格だよ｣
丸く大きい瞳が潤う。
｢君を馬鹿にした訳じゃないよ、
この個性が怖くて仕方ないの｣
｢真っ暗闇に一人になってしまったら、私は何も出来ない
無個性と大差ないよ。
もっとうまく使えないと、いつかこの個性も意味をなさなくなってしまうんじゃないかって｣
怖い
そう言いかけたところで、僕は彼女の口を塞ぐ。
これ以上言わないでほしい。
彼女に優越感など無かった
常に不安で強くなろうと努力していた
1人で孤独の怖さと戦っていた。
僕は今更、それを思い知った。
そして今、どうしてもか弱い存在を護りたくなってしまった。
独占欲が、強欲な恋心になったのだろうか
口を離せば、彼女は驚いた顔をして。
僕が頬を無理やり摘んでやると、痛いくせに安堵の表情を浮かべた。
｢大胆だね、｣
｢それ以上言うとお前死ぬよ｣
｢うん、死んじゃう｣
モノマネくんも死んじゃうね、と笑った劣等感の種を起こして、柄にもなく抱き締める。
｢僕はこの個性でもっと強くなる｣
｢じゃあ私も生きていけるように強くなるし｣
｢お前、死ぬんじゃなかったのかよ｣
彼女は苦笑いしつつ、腕を僕の背中に回した。
｢ねえねえ、モノマネくん
君はこの個性好き？｣
解答は一つだ。
.
.
.
｢好きにならないとやってけないだろ｣
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
長くなってすみません。
もはや長編書きたい。
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タナタ(プロフ) - 文章の書き方がとても素敵です！良ければ、ホークス書いて欲しいです！これからよ応援しています！ (2月25日 22時) (
レス) id: 4118c67c05 (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 滅茶苦茶面白かったです…!!荼毘くんが最推しなのですが他のキャラクター達も読んでみたところ魅力がたくさん…推しが増えてしまいそうです… (2023年2月2日 22時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
累 - 鉄哲君の物語の甘酸っぱさに1人悶えておりました！とても良い物語ありがとうございました！ (2021年8月16日 9時) (レス) id: 1eb84dbd89 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 短編もステキです(*´ω｀*)かっちゃん姉弟夢…切ないけどツボです！幸せになってほしい(切実) (2019年2月21日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ - 面白いです!リクエストなのですが、飯田君とオールマイトをお願いします! (2018年8月28日 18時) (レス) id: 23dcbd0823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年5月27日 17時
