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｢…何｣
｢いやぁ、人を破壊するお仕事を始めてから、綺麗だなんて言われたの初めてだなって｣
血のついた毛先を気にするようにいじり始める仕草も、また綺麗だった。
正直、自分で言うのもあれだが、さっき出た感想は自分の本心であって。
そいつは疑っているのだろうけど、彼女を見て自然と出た言葉だったのだ。
｢ねぇ、綺麗だ、ってほんと？｣
やっぱり疑われていた。
｢嘘｣
『嘘』という嘘をついた。
彼女はそれを見抜いたようで、また嬉しそうになる。
｢じゃあAも、弔くんに飴を与えちゃおっかな｣
死体を部屋の外に放り出す。
…さっきまでの、執着は何だったんだ。
俺の方に光のない目が見えた時、不覚にもまた、綺麗だと思ってしまった。
｢弔くんの目も綺麗ですよ｣
｢…あっそ｣
そんなことか。と思った。
でも、そんなことが、謎に気が弾む理由となっている自分がいた。
少女はそれだけ言い残すと、投げた死体を持ってまたどこかへ向かって行った。
｢せんせ！！｣と明るい声が聞こえて、さっき俺が褒めたことをまた先生に自慢しているようだった。
飴と鞭をAに使い分けろ、と言ったのは先生なんだがな。
｢A、明日は倍くらいヒーローと遊びたいな！｣
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『それは弔くんに褒めてもらえるから。』
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タナタ(プロフ) - 文章の書き方がとても素敵です！良ければ、ホークス書いて欲しいです！これからよ応援しています！ (2月25日 22時) (
レス) id: 4118c67c05 (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 滅茶苦茶面白かったです…!!荼毘くんが最推しなのですが他のキャラクター達も読んでみたところ魅力がたくさん…推しが増えてしまいそうです… (2023年2月2日 22時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
累 - 鉄哲君の物語の甘酸っぱさに1人悶えておりました！とても良い物語ありがとうございました！ (2021年8月16日 9時) (レス) id: 1eb84dbd89 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 短編もステキです(*´ω｀*)かっちゃん姉弟夢…切ないけどツボです！幸せになってほしい(切実) (2019年2月21日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ - 面白いです!リクエストなのですが、飯田君とオールマイトをお願いします! (2018年8月28日 18時) (レス) id: 23dcbd0823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年5月27日 17時
