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その距離を1歩1歩詰めれば、驚いたような反応をして、また話し始める。
｢何の病気かは分からないけど、
君のことになると悪化してしまうってわかったから｣
｢A、｣
｢今だって、顔赤くて不細工だから。
君だけには見られたくない｣
彼女の耳が赤くなっているのに気が付いた。
ある意味彼女がこうであるのは自分のせいだ。
でもそれが嫌な理由ではなくて、むしろ自分にとって最高すぎる理由だとしたら。
不安は消えた。
｢A、恋って知ってる？｣
｢…………上鳴は、知ってるの｣
彼女と目線を合わせるようにして屈む。
案の定顔が真っ赤な彼女が見えた。
｢あぁ、知ってるよ｣
ふい、と顔を上げた彼女から久々に見た綺麗な目は、ずっと俺が見たかった透き通った色だった。
｢そいつのことを考えれば胸が苦しくなんの｣
｢……｣
｢顔が熱くなって、風邪ひいたような感覚になる｣
｢…恋、｣
｢ね。Aは、頭良いからわかるよね｣
認知したような顔をした。
そんな彼女に顔を近づけて、距離はゼロになる。
一瞬だけ触れるキスをして、顔を離すと、Aはさっきよりも顔を赤くして、まるで顔から湯気が出ているようだった。
.
｢両想いか、嬉しいなあー｣
｢…わけわかんない｣
｢好きだよ、A｣
｢！！！｣
｢ね、熱いでしょ｣
｢………あっつい。｣
顔を背ける彼女の手を取ってまた歩き出した。
彼女の手はやっぱり熱を持ってたとか、何とか。
.
『君に、恋を教えてもらった。』
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タナタ(プロフ) - 文章の書き方がとても素敵です！良ければ、ホークス書いて欲しいです！これからよ応援しています！ (2月25日 22時) (
レス) id: 4118c67c05 (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 滅茶苦茶面白かったです…!!荼毘くんが最推しなのですが他のキャラクター達も読んでみたところ魅力がたくさん…推しが増えてしまいそうです… (2023年2月2日 22時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
累 - 鉄哲君の物語の甘酸っぱさに1人悶えておりました！とても良い物語ありがとうございました！ (2021年8月16日 9時) (レス) id: 1eb84dbd89 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 短編もステキです(*´ω｀*)かっちゃん姉弟夢…切ないけどツボです！幸せになってほしい(切実) (2019年2月21日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ - 面白いです!リクエストなのですが、飯田君とオールマイトをお願いします! (2018年8月28日 18時) (レス) id: 23dcbd0823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年5月27日 17時
