Melt in YourSea18 三部作番外編

シェンが書いたこと　dh ページ16

シェンが綴った文字。。
、、、、、、、、、、、、

　韓国に来てから

　顔に水風船を当てられ、、

　弾けたような感覚を得ることが度々ある。。

　知る、、ってこと。。

　盲目の人が、、少しずつ光を取り戻すように、、

　僕は色々なことを知って行った。。

　だけど、、それが良いことなのかはわからない。。

　、、、、、、、、、、

　それは偶然で突然だった。。

　Aを抱きしめたときに思い出した欲望。。

　でも僕が欲しいのは断じてAではない。。

　あえて言えば、、

　Aの凹凸の少ない華奢な体が似ていたから、、

　息をつめて、、裸の妹を抱きしめて眠っていた

　日々を思い出したんだ。。

　、、、、

　dh「凹凸ないって、、

　俺のAちゃんで思い出すな、、」

　つぶやくと、、

　ミノは押し黙っている。。

　シェンの過去バナは妹とのシーンになると、、

　過酷な生活に詩的な美しさをにじませ

　昔のイタリア映画のような風情を俺に与える。。

　文章は、、一気に書いたものではなくとまどいつつも

　ちょこちょこ書き溜めたものだってことが読み終わってから気がついた。。

　文はまだ続くけど、、

　dh「シェンは、、俺らが思うよりずっと、、」

　mh「赤ちゃんがそのまんま大きくなったようなとこ、、

　シェンヒョンにはありました。。」

　俺の言葉をさえぎるように、、言ったミノ。。

　mh「最近、、やたら涙腺崩壊していたし、、」

　dh「初めて会った時は、、

　猫科の美しい動物って感じだったよな。。」

　mh「僕もそういう印象を持ちました。。

　だけど、、最近は、、」

　ミノ、、泣きそう。。

　mh「心に傷のある子供、、そのものでした。。」

　ミノの大きな瞳がけぶる。。

　mh「その一方で、、シェンヒョンって人は、、

　誰よりも冷静で人を思いやる心がある人です。。」
、、、、、、、、、、、、、
　
　貧しい国のストリートチルドレンは

　優しい大人に会うと

　手をつなぎたがったり抱きしめてもらいたがるという。。

　今の僕はそれそっくりだと思う。。

　だけど実際の僕は大人だから

　優しい大人に甘えてばかりいるわけにはいかない。。

　僕が生きている社会に対して責任を果たさないといけない。。

　、、、、、、、、、、、、、、、

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