Story fourty. ページ41
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『では、失礼しまーす』
中に残っている人に声をかけ、私はモストロラウンジの重い扉を両手で押した。
残っている人、といっても、中にいたのはジェイド先輩とフロイド先輩だけだったけど。
外は真っ暗なんだろうな。ここは海の中…なんだっけ？ちょっと見てみたいかも。
『いやでも、もう遅いし。今度にしよ』
そう言って私は駆け足で鏡へ向かった。
鏡舎を出て、魔法薬学室、植物園の前を通り、やっと灯りの点いた建物が見えた。
窓から溢れる光を見ると、ユウくんはまだ勉強してるのかな？それともグリムと馬鹿やってんのかな？なんて考えて、自然と口角が上がってしまう。
ツイステッドワンダーランドに来て、まだ2日目。
そろそろまじで夢じゃないって思い始めた。でも私は死んでるし。
なら転生？転生なら0歳から始めろよ。初めてやるゲームをLv0じゃなくてLv15から始めるようなもんじゃん。
あー、家に帰りたい。
は？いやいや、死んでるから帰れないし。
何考えてるんだ、と自分の頬をつねると、後ろの草むらからガサガサと音がした。
『え、何』
いやちょっと内心しんみりモードになってる時にホラー展開とかやめてよ？
夜遅いのにゴリラの咆哮しちゃうよ？いいの？ねぇ？めちゃくちゃ近所迷惑だよ？いいの？実体あろうがなかろうがサツに突き出すよ？
自分の拳をぎゅっと握った時、さっきガサガサ鳴った草むらから人が出てきた。
「こっちには居ないぞ！！おいシルバー！どこに行った！！まさか寝ていないだろうな！！！」
…いや私よりうるさい人だったー！
「ん？なんだ貴様。人間か？こんな時間に出歩くな。若様の身に何かする気なら、即！打首だ！！」
『いや若様誰ー』
そして君も誰ー
「む、知らないのか！ならば教えてやろう！！若様…マレウス・ドラコニア様は妖精族の末裔で、我が国、茨の…」
「セベクよ、またマレウスの話をしておるのか？」
どこからか低い声が聞こえ、私もキャベツもビクッと肩を振るわした。
ｾﾍﾞｸ「リっリリア様！申し訳ありません！この人間が若様の事を知らないと言うので、若様の素晴らしさを教えてやろうと…」
ﾘﾘｱ「じゃが…」
声の主はセベク？の背中に隠れて見えないが、セベクの態度の変わりようを見ると、すごい人なんだろうなぁ。
その時、ひょこっと可愛らしい顔がセベクの背中から顔を出した。
『えっ可愛い…』
不意にそんな言葉が口から零れていた。
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ru-#i - こんなに面白くてどタイプな作品初めて出会いました！！！！これから愛読させて頂きますでゅふでゅふ (12月7日 16時) (
レス) @page21 id: 8a862655c3 (このIDを非表示/違反報告)
yama.(プロフ) - 紫さん» ちゃんと腹筋蘇生させてくださいね（汗)夢主の性格好きと言っていただいて嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (2021年3月4日 17時) (レス) id: b4f97515ba (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - ほんともう、なんですか！？この面白い作品は！！読んでたら、腹筋が10回お亡くなりました。これからも面 おもしろ可笑しく更新してください！！あと、夢主の性格好き！！ (2021年2月28日 14時) (レス) id: 35b7070d14 (このIDを非表示/違反報告)
yama.(プロフ) - ぴのさん» 神作品だなんて言ってくださり、ありがとうございます！嬉しい限りです！！これからも頑張ります！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: b4f97515ba (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - めちゃくちゃ神作品見つけてしまった！！！めちゃくちゃ好きです！！ (2021年2月16日 22時) (レス) id: 4f1da1a6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yama. x他1人 | 作成日時：2020年11月15日 14時
