No.7 ページ9
時戒僧「記憶をそのままに死ぬまで眠り続けるか、記憶を犠牲にし地獄の様な試練を受ける運命でも目を醒ますか、どちらを選ぶ?」
当然Aは悩んだ。
今までの記憶を選べば千恵や真二、沢山の大切な友人たちと会えなくなる。
逆に彼らを選べば、彼らとの記憶はすべて消え、地獄の様な試練が待っているのだから。
悩み抜いた末、Aが出した答えはこれだった。
A「目を醒ましたい。」
時戒僧は驚いた。眠り続ける方を選ぶと思ったからだ。
時戒僧「・・・Aよ、何故、そちらを選ぶ。明確に述べよ。」
A「だって、記憶があったって、会えなきゃ意味がないと思うんです。」
時戒僧「ほう、それで?」
A「確かに、記憶は大事です。でも記憶は生きていればまた新しく作れますよね?」
Aは息を整えそれに、と続ける。
A「それに、私は記憶がないことよりもみんなに会えない方が辛いから・・・。」
時戒僧はしばらく考え、こう言った。
時戒僧「・・・なるほど、合格じゃ!」
A「えっ?」
時戒僧「だから合格じゃ。合格したごほうびをいくつかやるぞ。」
A「ありがとうございます!」
時戒僧「まずは記憶の代わりに剣術の力をやろう。」
A「剣術の力?」
時戒僧「うむ。お主に与える地獄の試練は時を越えて時を守る、いわば『時空警察』をやってもらうからの」
A「えっ、じ、時空警察〜〜〜!!??」
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作者名:さすらいの作者 x他1人 | 作成日時:2017年2月12日 22時