No.6 ページ8
ここはAの意識のなか。
わしは時空と記憶、そして命を司る神「時戒僧(じかいそう)」じゃ。
さて・・・このAとやらにひとつ大事な質問をせねばのぉ。
時戒僧「起きなされ、A。」
A「うーん・・・」
うーむ、起きんのぉ。よし、引っくり返すかの。
時戒僧「ほれ、起きるんじゃ。」
ガタンッ
A「キャッ!!何!?」
時戒僧「ほっほっほ。ぱっちり目が覚めたようじゃのぉ。」
A「誰ですか?」
時戒僧「わしか?わしは時戒僧(じかいそう)じゃ。時空、記憶、そして命を司る神じゃ。まぁ、名前だけ覚えとけばよいぞ。」
A「時戒僧・・・様?」
ほお、この様子じゃわしのことを知らんのか。
無理もないかの。
時戒僧「さて、Aよ。ここはお主の意識の中じゃ。故にわしとお主しか居らん。」
A「意識ですか?」
時戒僧「うむ。お主、交通事故にあったのは覚えておるか?」
A「はい・・・。」
時戒僧「そしてお主はその後半年間眠り続けておる。」
ほぉ、この驚いた顔をしたということはAは知らなかったか。
時戒僧「そこでお主に質問する。」
A「質問?何ですか?」
時戒僧「このまま死ぬまで眠り続けるか・・・。」
どんな反応をするかの。
時戒僧「記憶を失い、地獄のような試練を乗り越えてでも目を醒まし生きるか。」
どちらかを選ばねばならんよA。
No.7へ
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さすらいの作者 x他1人 | 作成日時:2017年2月12日 22時