闇夜叉物語～幕末編～ (ページ6)

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No.4 ページ6

千恵「行こうA､真二｡」

息が整った三人はいつもの公園へ向かおうと千恵が催促した｡

A「うん｡そうだね千恵ちゃん｡」

Aがそういって2人も一緒に進もうとしたときだった｡

びゅううううっ

A「あっ!!大変､マフラーが!」

突如強風が吹き､Aの朱色のマフラーが横断歩道の中央まで飛んでしまった｡

青信号だったのでAがマフラーを拾おうと道路に出た次の瞬間だった｡

キキィィィイイイッ!!!

信号無視をし､ばっと通ったトラックがAを引き摺ってなき叫ぶ｡

千恵と真二は驚いてただただ立っていることしかできなかった｡

横断歩道の向かいには目的地の公園があり､何事かと出てきた大樹と陽菜が大声で叫んでいた｡

しかし2人の耳には何も届かなかった｡

後に誰かが通報したであろう救急車やパトカーなどが来て現場は騒々しくなった｡

そのあとのことは目まぐるしく動いていったので千恵と真二にはぼんやりとしか記憶に残っていなかった｡

そして

翌日の新聞やニュースにこう取り上げられた｡

『女子高生､信号無視のトラックにひかれ意識不明の重体』
『美少女高校生意識不明の大ケガ』
『女子生徒が交通事故に遇い原因は運転手の信号無視』

このニュースは連日報道された｡

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