No.3 ページ5
真二サイド
しばらく走って柳ヶ丘の校門もはやしたてる男どもも見えなくなった頃、Aの親友の武藤千恵が息を切らしながらおもむろに口を開く。
千恵「はぁ・・・はぁ・・・。すんごい走った〜いつ以来かな、こんな走ったの。」
A「はぁっ・・・はぁっ・・・テニス部引退して以来だよ。」
千恵の質問に同じく息を切らしながら答えるA。
可愛すぎだろ。俺を殺す気か。
でも
『あそこまで速く走ったのはテニス部引退して以来』
だからまだ現役の俺に、しかも女子がついてこれただけすごいかな。
でも反省。
真二「あ゙ー俺が速かったか。悪かったね」
千恵「めっちゃ速い。でもすんごい楽しかった!ねぇA!・・・A?どうしたの?ぼんやりして。」
A「あっ、ごめんつい・・・。」
俺とAが付き合いはじめて早いものでもう3年経つ。
ああやってAがぼんやりするときは何か嫌なことが起きるんだ。
それでも嫌なことが起きるのは早くても1日たってからだから俺は取り繕う。
真二「ほらいくよ。大樹も田中さんもいつもの公園で待ってるはずだから。」
だからこんなに早く悲劇が起きるなんて思ってもいなかった。
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作者名:さすらいの作者 x他1人 | 作成日時:2017年2月12日 22時