(4)チェックメイト ページ6
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「チェックメイトだよ、マフィアのご令嬢」
向けられる銃口。後ろは壁。
横へ退こうにも下っ端共が構えていて、其方へ跳ぶのも良い選択とは云えない。
流石の私でも屈強な男を一気に複数相手して勝つ自信は無いしね。
▼Aは目の前の細身ボスを倒すことにした←
引き金に指をかけた手を下から蹴りあげようとした時だった。
「……邪魔だァ！退けっ!!」
「がッ?!!」
廃倉庫の屋根を派手に突き破って、細身の男が踏みつけられた。
『…廃倉庫だからって壊して良いわけでもないンだよ？』
「五月蝿ェ！手前、その前に云う事が有ンだろ！」
『商店街に新しく出来たアイスクリーム屋さん美味しかったよ』←
「死 ね！」
てか、其処の男よりも周りの無駄に屈強な輩をやってほしかった。
と続けて文句を云いたかった所だが、その屈強な輩が完全に戦闘モードなので呑み込んでおこう。
『コレ、今度遣る予定だったやつでしょ？』
「嗚呼。明日の早朝までに期間が縮められた」
先の抗争で血がついた腕時計に目を落とすと、指されている時刻は17時半。
「…っ…1人増えた所で何が変わる…殺れ！お前ら！」
下っ端の輩が拳銃を此方へ構える。
屈強なクセに
「あ"？ナメてんのか？」
『はい。下っ端諸君、注目ー』
異能力、
＿＿＿＿『汚れつちまつた悲しみに』『無我夢中』
しかし、その引き金が引かれる前に地面が罅割れ、男たちが次々に倒れ込んでいく。
「っ！ひ、あ、、引き摺り込まれ…!!!」
「うわああああ！手を離せ!!」
「俺の脚を掴むな…まだ、まだ死にたくない…!!!」
「…お前ら何をしている！其処には何も居ない！」
『どうですかねェ。悪魔に地獄へ引き摺り込まれる"夢"』
この頃、西洋の怪談が好きなンだよね、と隣に佇む中也に話しかけるも無視された()
「こんな雑魚の集まり、俺たち2人居りゃ十分だ」
『集まりと云っても、もう後1人しか居ないよ？』
中也がパキパキと手を鳴らした。
『「チェックメイトだね/だな」』
ぶっ壊れた屋根から夕日が差し込む廃倉庫に、男の断末魔が響いた。
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ヤマダノオロチ(プロフ) - ありがとうございます！目指せシックスパックです← 更新頑張ります！ (2016年8月7日 19時) (
レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 『氏ね』の一言を遠回しに言ってる、その内容で爆笑して腹筋が痛いです(これで割れるかな←) 訳：面白いです。これからも頑張ってください。 (2016年8月7日 17時) (レス) id: b2f7131e28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 雪凛 さん» はじめまして！コメントありがとうございます。共感してくださって嬉しいです(笑)頑張ります！ (2016年6月9日 17時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
雪凛 - はじめまして！中也いいですよねぇ！かっこいいですよねぇ！もう、いろいろやばい…←とてもおもしろいです！これからも、頑張ってください！ (2016年6月9日 16時) (レス) id: ca0edcb47b (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - わたがしちゃんさん» 同士様ですか…！ありがとうございます。頑張ります！ (2016年6月5日 22時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマダノオロチ | 作成日時：2016年6月1日 0時
