(3)日時変更 ページ5
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何気なしに廊下を歩いていた。
思ってみれば、俺だって今日は非番だ。
蹴られた脛はさっき程ではないが、まだジンジンと痛む。
あのクソ女……チッ、思い出すだけで腹が立つ。
「中原さん」
「あ"?…って芥川かよ。どうした」
後ろへ振り返ると芥川が立っていた。
「首領からの伝言です」
「伝言…?」
____例の輩の動きが過激になってきた。
よって、明日早朝までに対応を早めよ。
「…はァ…面倒くせェな…」
「無事の任務達成をお祈りします。では」
「おう。わざわざありがとな」
礼を言うと芥川は軽く頭を下げ、踵を返した。
明日早朝までか……………って一寸待てよ。
それって殆ど今日中に遣れって云ってるようなもンじゃねーか…!
「…ッあああああ面倒くせェ!!」
ポケットから携帯電話を取り出し、『クソアマ』の番号へ発信する。
prrrrrrr…
………出ねェ……何で出ねェンだよ!!!
「…ったく!もう俺1人で行ってやる!」
指令書に書いてあった、例の廃倉庫街へ向かって歩き出した。
___________________________…
『…っ……』
「幾ら異能力者と云っても、流石に1人でこの人数は相手にできないようだな」
肩で息をしているAの腕からは鮮血が滴っている。
『……君らの御頭さんはアイツじゃないの?』
視線の先には「俺の目が…!目玉が…!」
と喚いている男が1人。
「はっ、何の勘違いだ。此奴らを牛耳っているのはこの俺だよ」
細身の男性が云う。しかし、その目線はAに決して向けていない。
「…チェックメイトだよ、マフィアのご令嬢」
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ヤマダノオロチ(プロフ) - ありがとうございます!目指せシックスパックです← 更新頑張ります! (2016年8月7日 19時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 『氏ね』の一言を遠回しに言ってる、その内容で爆笑して腹筋が痛いです(これで割れるかな←) 訳:面白いです。これからも頑張ってください。 (2016年8月7日 17時) (レス) id: b2f7131e28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 雪凛 さん» はじめまして!コメントありがとうございます。共感してくださって嬉しいです(笑)頑張ります! (2016年6月9日 17時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
雪凛 - はじめまして!中也いいですよねぇ!かっこいいですよねぇ!もう、いろいろやばい…←とてもおもしろいです!これからも、頑張ってください! (2016年6月9日 16時) (レス) id: ca0edcb47b (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - わたがしちゃんさん» 同士様ですか…!ありがとうございます。頑張ります! (2016年6月5日 22時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダノオロチ | 作成日時:2016年6月1日 0時