重力、夢中力【文豪ストレイドッグス】【中原中也】

(1)結成理由 ページ3

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『はァ…つまり、アンタが暴走した時に止められる可能性があるからってこと？』


「首領から渡された書類にはそう書いてある」


あの後、言い合いがヒートアップする前に、簡単な書類を手渡され部屋から追い出された。

今は休憩所でその書類を読み合わせているところだ。

"中也の暴走"というのは即ち、中也が『汚濁』を使ったときということだろう。



『んなこた私が面倒見る事じゃないだろうよ…』


まだ見たことないけど、太宰の話を聞いたかぎりマジで骨が折れそうだ。


「手前なんかに面倒見てもらうくらいなら、死んだ方がマシだぜ」


『なら今すぐ死になよ最低帽子』


「何だよ最低帽子って！」


その頭に乗ってるやつだよ、と指を差すと
その指をギュッと掴まれた。


待って、訂正。







ｷﾞｭｩｳｳｳｳｳｳ



『…痛い痛い痛い!!!』


「人を指差すのは失礼だって知らねェのか？あぁ?!」

『知っててやってンだよ莫ー迦っ!!』

「いってえ！」


仕返しに脛を思い切り蹴ってやった。

今のはかなり効いたらしく、両手で脛を抑えてうずくまっている。

それによって無事に指も開放。

ヘッ、ざまぁみやがれってんだ！



チビ(中)也に背を向けて歩き出す。


「っ、手前！どこ行きやがる！」


『今日は非番なんです〜』



まァ、言ってしまえば何処へ行くかは決まっていない←

久々の非番だし、街中を適当にぶらつくことにでもしようかな。

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