Memories (ページ40)

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阿部side

A「先生……もう少しだけ居てくれませんか…」

そう言いながら俺の袖を弱い力で掴まれる。

「えっ…」

渡辺の顔を見ると
凄くしんどそうで今にも泣き出しそうで
辛そうな顔をしていた。

「うん…わかった」

「体温計ある？」

A「そこの棚の中に…あったと思います」

「ちょっと見てくるね」

あった！

「はい、計ってみて」

A「ありがとうございます…」

ppppp…p pppp…

「どうだった？」

《39.7》

「めっちゃ高いじゃん…
大丈夫か？！」

A「はい……」

「薬買ってこよっか」

A「いえ…大丈夫です」

「でも熱高いから」

A「お兄ちゃんが帰ってきたら診てもらいます」

「そっか…お医者さんだったよね」

A「はい……」

「なんかしてほしい事あったら言って？
どこか痛い？」

A「頭が痛いです…」

「冷やそっか」

冷凍庫から保冷剤を借りて
タオルも借りて包んでおでこに乗せる。

A「気持ちいい…」

よかった…

しばらくすると
少し呼吸も整ってきて眠っていた。

寝顔可愛い…。

って生徒に対してこんな事思ったらいけないのに。