【w.r.w.r.d!】過保護過ぎてしんどいです、まる【家族パロ】

心の叫びは口に出せ ページ13

シッマとシャオちゃんが私の手を掴み今日の部活の話をする


2人は中学生で、サッカー部と野球部だ


2人ともエースで土日には練習で家を空ける
時間が空いたら末っ子のショッピとロボロ連れて、試合を見に行っているのは秘密だ



エミ兄はふふっと微笑ましそうに笑って私達の後ろを歩いた




ガチャんと扉を開けて中に入れば、ガシッと掴まれる手に力がこもり始め


おいおい弟達は私大好きか？


なんて呑気に2人を見ると
「確保したでー！」
と満面の笑みをしているシッマに思わず先程のエミ兄の会話を思い出した








『はっ…！2人とまさかその為に外から迎えに来てくれたのか！？』

「まぁね、A姉ダメだよ男に誑かされちゃ」

「せやで！聞いた時ハラハラしたわ！しかもチーノやろ、それはあかんて」

『いやだからチーノはもう家族みたいなもんじゃん！？ひとらんとかマンちゃんとかと同じでしょ！？』

「ほぅ」









ヒヤリとする空気



家族なぁ…と聞こえた声がいつもより低く聞こえるのは気のせいだと思いたい

恐る恐る声の方へ振り向けば、腕を組み壁に寄り掛かる長男の姿




奥の方でエプロンを付けたトントンとロボロの姿が見えて




お願いだ助けてくれ





そんな心の声は一切届くことは無い、知ってたよ

悪魔からは逃げるべし→←人間は丈夫に出来ている

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