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「外交を失敗させてはいけないと、なるべく早く終わらせて報告から数時間後に帰宅をしました。侵入者によるグルッペンさんを狙った暗殺だと聞いてました」
「国に戻れば所々火が残っていて、何人か人が倒れているのが見えました……怪我人や死人が出た事は人目見ただけでも分かった。臭いも充満していて、煙も凄くて…だから急いで図書室に向かったんです」
「……っ、多くの人が集まっている中、ふとオスマンさんの方を向けば彼の目から涙が出ていて、私の前から飛び出すように皆が集まっている所へ……嫌な予感はして、珍しく泣いているグルッペンさんの顔が見えた時、彼が抱き締めていた女性が目に入ったんです…」
彼の話は、Aが死ぬ間際の話で
一つ一つ絞り出すように出した言葉にAは少し俯いた
「あの日本当ならAちゃんが外交に行くはずでした、私が行きたいと言ったんです…貴方は快く私の背中を押すように、帰ったら話聞かせてねって…朝送り出してくれた…」
「っあの日、俺がっ…俺が…！外交に行くと言わなければ…！！図書室に俺が残っていれば…Aちゃんを、救えた…誰も苦しまなかった……俺は…あの日を後悔して、俺のせいで、Aちゃんは……っ」
『エーミール』
泣き続けるエーミールに寄り添うように隣へ座る
Aは『私の話、聞いてくれる？』とあの頃と同じ笑顔で問い掛けた
もう、怖くはない
彼女の目には恐怖は無かった
シャオロンに話したように、彼女はまた別の話をエーミールへ
Aの頭の中には、一人一人引き出しがあった
シャオロンにはシャオロンの
エーミールにはエーミールの
救ってやってくれと兄さんの言葉がようやくAにとって理解ができるところまできた
『エーミール、私の死は……』
そしてまた、彼女は自分の死を語り続ける
彼らはAの死を受け入れられないからこそ
Aの記憶が無い
ロボロやひとらんは彼女の死を受け止めた
シャオロンとエーミールにはそれが出来ないままだった
記憶の思い出し方が違うのはそのせいなのかもしれない
Aの声が静かに図書室に響き
扉の前で待つ4人はその声を聞きながら涙を流し
エーミールの記憶はゆっくりと完成し始め
気がついた頃には2人揃って寝ていたのを心配した4人が拾ってくれたという
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りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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