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「思い出したんです…自分の守りたいもん、あの見覚えのある風景…ずっと何か引っ掛かっていた、」
「ずっと誰にも言えんくて…いつかその何かを隠してしまえばって思ってたんや…でも、苦しくて、Aちゃんの名前や顔すら、思い出せんくて……」
「いつしか夢にまで出るようになって、目を逸らし続けてた。ロボロさんに言われなければ気づかんかった…Aちゃん…おかえりなさい、苦しい思いさせてごめんな…」
目の前にいる守りたい人は、私から離れると泣きながらもう一度『ただいま』と返してくれた
後ろからロボロさんが飛び付き、私は見事にその場に膝をつく
ふと自分の上から笑い声がするので、上を向くと幸せそうに笑いながら笑顔を見せる彼女
……何故気づけなかったのだろう
こんなにも近くにいたのに
思い出す、図書室での事
見たい本を両手に抱えて居た時、ゾムさんが驚かしてきて膝をついて本をばら撒いた記憶がある
その中で、Aちゃんがゾムさんを怒りながらも吹き出すように笑い
本を拾うのを手伝ってくれて、その笑顔が眩しくて大好きで
『エーミール？』
「おっ頭痛きたか！？」
「なんでそんなに嬉しそうなの…」
「いえ、なんでも…少しまた1つ思い出しまして」
彼女の顔が私を覗き込み、我に返る
ゆっくりでいい
1つずつ、確実に思い出そう
膝を叩いて土を落とす
ひとらんさんとロボロさんが
「エミさん、おかえりなさい」と笑ってくれて少しほっとした自分がいた
夜の公園で、4人でブランコに腰をかける
Aちゃんが色々話をしてくれて、私以外の人達は記憶を思い出すのに苦しんだようだ
頭痛や吐き気に覆われて、一日は寝込むらしい
だが思い出すのは一瞬らしい、私とは真逆だ
頭痛もなければ吐き気もない
けれど思い出すのには時間がかかりそうだな…
それでも、思い出せて良かったと思える
『エーミール、あんまり無理しないようにね』
「…はい」
「ゆっくり思い出してけばええやん！」
「むしろAの事思い出しただけでも頑張った方だと思う」
『なんかやっぱりみんなが記憶思い出す度私がみんなに害与えてるんだなぁとしみじみ思うわ』
「…それくらいAちゃんの存在が私たちの中で大きかったんです」
『……エーミールにそう言われると救われる気がする』
キィっとブランコの軋む音
懐かしいと思っていた声も、今となると聞き飽きるくらい聞いた気もするように感じた
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りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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