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その手を避けられるわけもなく
彼の震える手が私の腕を掴み、ふと私の顔を見て涙を流すロボロが
「…A……？」と呟いた途端
「あ"っ！？いっ……痛い、痛いっっ！！頭が…割れそうや…っ！！っー！！！！」
『っうそ……ま、待って…！』
彼の悲鳴が、部屋に響く
私は思わず席を立ちロボロの手を解こうとするが、彼は頑として離さない
頭痛と吐き気
私もそれの辛さは知っている
助けないと、いけないのに
『ロボロ！！！大丈夫？…っ離して、離してロボロ！！』
「っ、嫌に、決まっとるやろ！！！はぁっ………！！！あと、少しなんや…っあと、ちょっと…！くっ…思い、出せるんなら…っこの手死んでも離さへんからな……っあ"……！」
『っ……誰か！！！誰っ…誰か助けて！！！』
見たくない
ロボロは頭を再度抱え込み唸るように我慢をする
助けを求めようと、扉の外へ向かうが
ロボロが私の手を離さない、彼は私の方へ倒れ込んできた
ダメだ、このままじゃ
「体が記憶を拒否して、自我を忘れるのが1番怖い」
兄さんの言葉が、グルグル回る
自我がなくなったら？ロボロの笑顔はもう見られない
「っ…苦しっ…ハァッ……う"ぅ"っ」
『ロボロ、ロボロっ…あ、ペ神……っ』
ロボロが上に乗ったまま彼は私から離れない
グッと伸ばした手の先には鞄、それをひっくり返し
今日出勤しているであろう1番助けがはやくるであろう保健医を呼び出す事に
私の呼び出しにワンコールで出たしんぺい神のふざけた声が耳元で聞こえたが構わない
『助けてペ神っ……！！ロボロが…っ』
伝わったのか、すぐ行く。と急いでこちらに来てくれるようだ、場所を伝えて…と思いきや
ロボロが私から携帯を取る
「ハァッ……ぅるさぃねんっっ！！来んなや！！」
『ちょっ…っ！！ロ…っボロ！！！痛い、から……っ』
「なんなん、なんなんこれ……っ死ぬ、頭がっ…！」
彼の手の力が痛いほど私の腕を掴む
折れそうだ、でもロボロは今それよりもキツい何かと戦っている
私が
彼を苦しめている
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はちまる(プロフ) - とりかきさん» コメントありがとうございます、そう言って貰えると書いてる人間としては本当に力になります……！最終回までどんどん更新していくので付いてきて頂ければ幸いです、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 暁月姫さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新していくので次回作もよろしくお願いします！ (2019年11月19日 21時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
とりかき - とても楽しく読ませていただきました！初めて夢小説にこんなに引き込まれました。感動しました！話の書き方とか、キャラの個性が出ていてとても読みやすかったです。最終回まで付いて行きますので更新無理せず頑張ってください。応援してます。 (2019年11月19日 21時) (レス) id: c7e9d6ff93 (このIDを非表示/違反報告)
暁月姫(プロフ) - 50話おめでとうございます！！この引っ張っていく？どうなるの！？どうするの！？って感じの書き方がとても好きです！これからも応援してます！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: a049619d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - まふゆさん» コメントありがとうございます！凄く励みになります……これからも作品共々よろしくお願いします！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
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