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『…』
チッチッチッと秒針が進む音、この部屋の外から聞こえる図書室の談話
居心地がいい
ふと横を見ると、何やら珍しい本が並んでいて、教科書を閉じ自分の身長より少し高い場所にある本をを取る
少しホコリを被っている本を開き、時間を潰すことにした
戦争、紛争、政治、政略、軍隊、国
書いてあるものは難しいように見えるがそうでもない
人は皆歪んでいる
そして、私の知っている国や人物はどれだけ探してもない
私の生きている世界、私達が活躍した過去など無い
いくら探しても無かった
我々国やグルッペン達の名前など一切見つからない…ここにある本も新しい情報ばかりだ
本を半分読み終えたところで時計を再び見ると17時45分
ロボロは来ない
15分なんてただの遅刻、全然待てる
目を本に再度移して私は黙々と本を読み続けた
ぼんやり文を読みながらページを進め、気がつけばウトウトし慌てて顔を上げる
18時30分
これはもしかしなくても、彼は来なかったと言ってもいいのだろうか
ゆっくりと部屋の扉を開けると、いつも静かな図書室はさらに静かで
机に向かっていたエーミールが私を見て
「帰りますか？」と首を傾げた
『ロボロくんは、来てませんよね』
「えぇ、ご連絡はしてないのですか？ロボロさんなら約束は破らない方だと思うんですけどねえ…」
『…そう、ですよね』
嫌われた？
彼はそんなひどい人間じゃない、分かってはいる
でも、グッと涙を堪えてエーミールに鍵を渡そうとすると
バンッと扉が勢い良く開きエーミールが小さく笑う
「え、エミさん…知ってるんなら放送してや！！！」
「ロボロさん、女の人を待たせるなんてダメやないですか…まぁ、すみません」
『ロボロ、くん』
「すまへん待たせちゃったよな！？もう18時30分やし、1時間待った！？ごめん！学校何時までやったっけ？」
「20時までは空いてますよ…この鍵渡しておきますね」
エーミールが私に鍵を差し出す
明日返しに来て頂ければかまいませんよ。
と笑った彼にお礼を言って鍵を預かり、エーミールは図書室から出ていき
誰もいなくなった図書室で2人、奥の部屋へ足を踏み入れ
私はゆっくり深呼吸をする
大丈夫、いける
目の前にいる男に向かって、私は口を開いた
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はちまる(プロフ) - とりかきさん» コメントありがとうございます、そう言って貰えると書いてる人間としては本当に力になります……！最終回までどんどん更新していくので付いてきて頂ければ幸いです、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 暁月姫さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新していくので次回作もよろしくお願いします！ (2019年11月19日 21時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
とりかき - とても楽しく読ませていただきました！初めて夢小説にこんなに引き込まれました。感動しました！話の書き方とか、キャラの個性が出ていてとても読みやすかったです。最終回まで付いて行きますので更新無理せず頑張ってください。応援してます。 (2019年11月19日 21時) (レス) id: c7e9d6ff93 (このIDを非表示/違反報告)
暁月姫(プロフ) - 50話おめでとうございます！！この引っ張っていく？どうなるの！？どうするの！？って感じの書き方がとても好きです！これからも応援してます！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: a049619d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - まふゆさん» コメントありがとうございます！凄く励みになります……これからも作品共々よろしくお願いします！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
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